青森県むつ市のワイン用の品種を育てているブドウ畑で、クマによる被害が広がっています。さらに青森県黒石市のリンゴの畑では、女性2人がクマ3頭に襲われ、ケガをしました。一方、アメリカでは、ドーナツ店にクマが出没しました。 　　　◇ 16日夜、青森県むつ市にあるワイン用の香り高い品種を育てているブドウ畑に現れた一頭のクマをカメラがとらえていました。敷地を囲う網を破り、畑に侵入したのです。 クマに侵入されたのはこれが初めてではなく、3日にもクマが出没していました。同じ個体なのかはわかっていませんが、ブドウの味を覚え、何度も訪れているのでしょうか。このブドウ畑では、重さにして2300キロ、570万円相当の被害が出ているといいます。 エムケイヴィンヤード・圃場管理部　築舘文徳部長 「非常にスタッフみんな、残念な気持ちでいっぱいです。急ピッチで作業していますので、ワインになったときにはおいしくいただいていただければ」 生産者を悩ませるクマの被害は、青森の名産・リンゴの畑でも起きていました。25日午後4時ごろ、青森県黒石市で女性2人が、クマ3頭を発見。するとクマは突然、2人をめがけて突進してきたといいます。68歳の女性が手の指の骨を折るなどの大けがをし、69歳の女性が頭や腕の打撲などのけがをしました。 近所の人 「怖いなと思って。けさもそこら辺に（クマが）出るんじゃないかと思いながら仕事をしていた」 　　　◇ クマが狙うのは果物だけではありません。アメリカ・アラスカ州では、日本でもおなじみのドーナツ店に出没しました。現れたクマの親子は、配達用の車の中で箱をやぶり、ドーナツをむさぼっていたといいます。ドライバーが車から離れた隙をみて侵入してきたということです。 クマの目撃者 「車をたたいたけど、クマはドーナツを食べ続けました。小さいドーナツ20パック、チョコレートドーナツ18個食べたと思う」 ドーナツの味を気に入ったのかも知れません。