新世界シアター朝日誕生へ「質高い娯楽発信地」目指す
新世界シアター朝日誕生へ「質高い娯楽発信地」目指す THEPAGE大阪 あさひめ
通天閣がそびえたつ大阪の新世界に新たな多目的劇場「新世界シアター朝日」(大阪市浪速区)が誕生する。20日の完成予定だが、それに先駆け、このほど劇場関係者らが隣接する「朝日劇場」で会見を開いた。会見では新劇場から昭和歌謡を歌うアイドルユニット「あさひめ」が誕生することも発表された。6人構成で、同ユニットのリーダーは「私たち、新世界シアター朝日を中心に活動させて頂くことになりました。(お客さんと)一緒につくり上げていけたらと思っています」と、笑顔で語った。
質の高い娯楽発信地として新世界の賑わいに貢献したい
「シアター朝日」は今年9月に閉館した映画館を改装し、演芸、演劇、歌謡ショーなどの公演を行う多目的劇場として生まれ変わる。席数は196席。23・24両日に前夜祭となる「年忘れビッグ歌謡ショー」、来年1月2日~4日にこけら落とし公演「新春歌謡ショー」を予定している。 会見には、吉野悦世、小島さち、青木美香子の演歌歌手のほか、同劇場を経営する橋本土地興行の橋本芳子社長らが出席。橋本社長は「弊社先代社長は、つねづねお芝居、興行こそ、新世界の賑わいの源との思いで、お芝居の朝日劇場を経営してまいりました。そこで、先代の、そのような思いを引き継ぐべく、このたび新劇場『シアター朝日』を開場する運びとなりました。シアター朝日は、お芝居、音楽、演芸、歌謡ショーなど、質の高い娯楽の発信地として、地域の発展と、興行街新世界の賑わい復活に貢献していきたいと存じます。これからも引き続き努力を重ねてまいります」と、熱い思いを述べた。
アイドルユニット「あさひめ」が誕生
また、同劇場からアイドルユニット「あさひめ」が誕生することも決まった。前夜祭、こけら落とし公演に出演し、前夜祭初日の23日にCDもリリースする。現在のメンバーは最年少の11歳をはじめ女性6人で構成。会見にはリーダーの古原雅純(21)、中村美優(17)大久保成奈(23)の3人が登場した。 リーダーの古原は、「私たち、新世界シアター朝日を中心に活動させて頂くことになりました、あさひめで~す。昭和歌謡を歌うアイドルユニットということで、私たちの年下の世代からお年寄りのおじいちゃんおばあちゃんまで一緒につくり上げていけたらと思っています」と、元気よく話した。さらに、中村は「精一杯がんばるので応援よろしくお願いします」、大久保は「愛と平和のために頑張りたいです」などと、それぞれコメントした。 あさひめの音楽を担当するのが作曲家の大樋稔氏、振り付けなどを行うのが舞踊演出家の山口欣也氏だ。大樋氏は、「あさひめはアイドル看板ユニットです。今、メンバーは6人です。もともとシンガーソングライターとしても活躍しているので、音楽的なことは気にしていない。外国人の観光客も多いので、エキゾチックなエンターテインメントショーをつくりあげていけたらなと思っています」と、未来像を語っている。 新世界は演歌が似合う街でもある。あさひめがどのような活躍をしていくのか、今後の展開が注目される。 (文責/フリーライター・北代靖典)