年末年始の時間を活用して投資を始める7つのステップ
【4】シミュレーションする
さらに実際に資金を投入する前に、仮想投資アプリやエクセルを使って模擬投資を行うと良いでしょう。仮想の資金で売買を試してみることで、リスクとリターンの感覚を養えます。 仮想のポートフォリオを作る:実際にお金を動かす前に、仮想のポートフォリオを作り、数ヶ月間運用シミュレーションを行いましょう。金融庁のホームページなど無料でシミュレーションできるものも活用していきたいですね。
【5】 金融機関の口座を開設する
投資を始めるには、証券口座が必要です。この作業を年末年始に済ませましょう。口座開設はまず楽天証券、SBI証券、マネックス証券など、人気のあるネット証券会社かランキングなどを見て、使いやすそうな口座を開いてみるといいと思います。手数料が安く、初心者向けの情報も豊富な証券会社を選びましょう。 また、初心者は税制優遇があり長期的な資産形成に向いているNISAやiDeCoから始めることを検討しましょう。
【6】お試し投資を体験
証券口座を開設したら、少額でお試し投資を始めましょう。初心者はリスクを抑えて、小さな額から始めるのがおすすめです。「eMAXIS Slim」シリーズや「SBI・Vシリーズ」など手数料が低いファンドを選び、月1000円からはじめてみたり、株式やETFを少額購入する、また米国株ではアップルやマイクロソフトなどの超有名企業は1株から購入できますので買ってみてもいいと思います。
【7】計画的に運用を進める
投資を始めたら、以下のようなステップを意識すると良いでしょう。 (1)予算を決める 例えば、年間の投資額を設定する。積立であればいくら使えるのか、など将来のプランも併せてご家族で話し合う機会を持たれてはどうでしょうか。資産運用計画と言う面では、ファイナンシャルプランナーのアドバイスも活用してどのくらい投資資金に回せるか算出してもらうのもいいと思います。 (2)分散投資を意識する 1銘柄に集中するのではなく、複数の業種や国に分散する。ETFや投資信託で分散しても。 (3)初心者向けの銘柄を選ぶ 初心者は、成長性があり安定した企業(例えば、上場企業の中でも時価総額が大きく、収益が安定している企業)や、インデックスファンド(例えば、日経平均やS&P500に連動する投資信託)から始めるのがおすすめです。 年末年始は、初心者にとっては投資を学んだり、家族との相談や知識習得、口座開設といった準備を進めるのに最適な期間です。小さく始めて、少しずつ経験を積み重ねていくことで、リスクを抑えながら投資に慣れることができます。焦らず、自分に合ったペースで進めていきましょう。 「計画的であること」と「冷静に判断すること」が成功への鍵です。2025年に向けて、良いスタートを切るために、この年末年始を有効活用しましょう。
三井 智映子(金融アナリスト)