銀シャリ橋本直、15歳年下妻とは“インスタ婚”だった「フォローしてメッセージ送ったのがきっかけ」
妻は元静岡第一テレビの鳥越佳那アナ「ちょっと抜けているところが」
初のエッセイ集『細かいところが気になりすぎて』(新潮社、10月30日発売)を刊行したお笑いコンビ・銀シャリのツッコミ担当の橋本直(44)。初エッセイには、ボケ担当の鰻和弘が4コマ漫画を執筆、昨年6月に結婚したアナウンサーの鳥越佳那(29)との新生活にも触れている。橋本が、2人の相棒を語った。(取材・文=平辻哲也) 【写真】「昭和感ある」「橋本さん痩せてるー!」と反響…「銀シャリ」鰻&橋本の13年前の姿 銀シャリは“細かいところが気になりすぎる”橋本と、大らかなツッコミ担当、鰻という対照的なコンビ。2005年8月に結成し、来年で20周年目を迎える。橋本にとって、鰻はどんな存在なのか。 「コンビの相方は、人生で一番一緒にいる時間が長い人ですから。多分、母親よりも長いわけです。最近は一人の仕事も多いですが、ニコイチの仕事は僕的には楽というか、助かっています」 鰻はバイクの一人旅が趣味の一つ。ハンターカブという125ccの原付二種に乗って、テレビ局にも来ることもある。 「なんか行動範囲が広いんです。営業にもバイクを乗ってくる時があります。でも、あいつが現場に原付を乗ってくる時はだいたい帰りに雨降っていますけど(笑)。それも、すごい大雨になったり……。下道を走るのが好きみたいですね。それで事故渋滞に巻き込まれたりもしますが」 「鰻に細かいツッコミを入れるとすると」と聞くと、「ペットボトルを何本も買うんですよ。それで、どれも中途半端に残ってしまっている。そんなに飲むなら、大きいペットボトルを1本買えばいいのに、といつも思っています」 エッセイでは、年の差婚が話題になった鳥越アナとの新生活も垣間見せる。鳥越アナは17年に静岡第一テレビに入社し、22年に退社。同年12月からは地元・鹿児島県の鹿屋(かのや)市で地域おこし協力隊の活動もしている。銀シャリは静岡第一テレビの番組にレギュラー出演しているが、そのなれそめは明かしておらず、当初は結婚相手の名前も明かしていなかった。 「別に秘密にしてたわけじゃないけれど、自分からわざわざ話す機会もなかったので。おっさんが、誰と付き合ってるとか聞かれませんしね(笑)。それに彼女とは静岡第一テレビで一緒になったこともないんですよ」 きっかけは2020年のコロナ禍だったという。 「コロナで暇になったから、よくインスタグラムを見ていたんです。静岡第一テレビのアナウンサーさんはみなさん個人でアカウントを持っていたんで、フォローをさせてもらったんです。彼女もアカウントもあったので、フォローさせてもらったら、フォロー返しをしてくれた。彼女は鹿屋市の地域おこしの活動をやっていたので、名産のサツマイモの写真をよくアップしていて。それで、『芋が好きなんや』とメッセージを送ったのがきっかけでした。それこそ、芋の写真にツッコミを入れていた感じですね……(笑)」 昨年6月に入籍したものの、妻は鹿児島での活動を続けていたため、しばらくは別居生活を続け、今年4月から同居をスタートさせた。15歳の年の差はあるが、「気になりません」とキッパリ。 「僕も、そんなに大人じゃないし、向こうは落ち着いているのでちょうど良かったです。共通の趣味はないけれど、コツコツタイプというのは似ているかも。仕事にも真面目な感じがします。サツマイモも自分で育てていますし、イモ料理もふるまってくれるけど、俺、サツマイモは好きな野菜ランキング1位じゃないし(笑)、芋焼酎とかだったらいいんですけどもね。今も、鹿児島に行き来して、活動をしていますよ」 鳥越アナはサッカー王国の静岡でアナウンサーした経験もあり、たまに一緒にテレビでサッカー観戦などもしているという。 エッセイでは、「結婚」と題して、妻にツッコまれそうなことをつづっているが、逆にツッコミたいことは? と聞くと、「ちょっと抜けているところがあるんですよ」と話す。 「僕が耳鼻科で鼻洗浄を勧められたことがあったんです。水道水を煮沸させて40~50度ぐらいのお湯に粉を入れて、洗浄液を作るんですけど、お湯を冷ますのを待っていたら、水を入れてようとするんです。せっかく殺菌したのに、そこに水道水を入れたら意味がないのに……」 今後の抱負を聞くと、「毎年のことですが、単独の全国ツアーを頑張りたいと思っています。一人のライブも始めたので、こちらも形にしたい。それから、いつか上方漫才大賞をいただけるようにますます頑張りたいです。でもこの賞は自分たちで獲ろうとしても獲れないもので……。だからいつか叶うようにこういう場で言っておいた方がいいかな、と」と笑った。結婚を機に、橋本のさらなる活躍が期待される。 □橋本直(はしもと・なお)1980年9月27日生まれ。兵庫県尼崎市出身。関西学院大卒業。2005年に相方・鰻和弘と銀シャリを結成し、独特の軽妙な言葉遊びと緻密なボケとツッコミで注目を集める。2016年にはM-1グランプリで優勝し、その名を全国に広める。ツッコミの名手として知られ、シンプルで正統派のスタイルを貫きながらも、観察力と洞察力を駆使した鋭い指摘で笑いを生み出す。また、コンビとしてのバランスはもちろん、個人でも多方面で活躍。漫才だけでなく、バラエティー番組やラジオ番組への出演も多い。
平辻哲也