山口県の公立高、推薦入試を「特色入試」に 2026年度から 県教委方針
山口県教委は、公立高の推薦入試を2026年度から「特色入試」に切り替えることを決めた。現在の推薦入試は、受験の際に中学校長の推薦が必要だが、特色入試では各高校が示す要件を満たせば推薦なしで出願できる。特色入試は必須の面接に加え、各高校が独自の検査を用意できる。 26年度入試は、今年4月から中学2年となる生徒が対象。県教委によると、特色入試は中学校長の推薦が不要で、各高校が定める要件に合っていれば出願できる。要件は中学の成績の評点などになる可能性がある。要件は25年7月ごろ公表の見通し。また各高校は、求める生徒像を「アドミッション・ポリシー」として公表して募る。 特色入試も推薦入試も、面接が必須である点は同じ。現在の推薦入試は、小論文と実技を高校側が加えることができる。特色入試は、小論文や実技に限らず基礎学力検査や口頭での試験など、高校が独自の検査を追加できる。 特色入試は、推薦入試と同様に公立高入試(第1次募集)の約1カ月前となる2月上旬に実施する。募集人数は、各高校が定める。受験生は合格内定となった場合の入学を確約する必要がある。特色入試に落ちても第1次募集を受けられる。 高校教育課は「公立高の魅力アップや特色化を進めており、その一環として推薦入試を衣替えすることにした。受験生は、主体的に高校へ自分の良さをPRしてほしい」と説明している。 県教委によると、高校の推薦入試は、生徒の校外活動が増えていることなどを受けて全国的に減っている。中国地方では広島、岡山、鳥取県で既に廃止されたり、別の制度に変更されたりしている。
中国新聞社