ブランド生み出す秘訣一冊に 「男気トマト」生みの親・手島孝明さん
「面白い農業発信したい」
「男気トマト」ブランドを確立し、メディアや交流サイト(SNS)で積極的に情報発信する、埼玉県桶川市のトマト農家、手島孝明さん(50)の著書「人に届く~オンリーワンブランド」が19日に発売された。ブランド価値を創出して磨きをかけるノウハウを一冊にまとめた。全国の書店やインターネット通販サイトのアマゾンなどで買える。 大手出版社、KADOKAWAから発売。同社の編集者が手島さんのSNSを見て興味を示し、トマトジュースを注文したのが書籍化のきっかけだ。 手島さんは20アールで甘味と酸味のバランスにこだわったトマトを栽培している。「男気トマト」の名前を冠し、直売やインターネット、スーパーのインショップで売り切る。積極的に情報を発信し、SNSのフォロワーは10万人を超える。メディアなどでも取り上げられた。 手島さんは「農産物を作る教科書はたくさんあるが、どう売っていくかのノウハウ本は少ない。個人農家でも面白い農業ができることを発信したい」とPRする。 書籍は「時代の波を知る」「成功体験をビジネスにつなげる」「自分だけの看板を持つ」など9章で構成されている。全176ページ、四六判。1冊1500円(税別)。
日本農業新聞