<映画評>さらに過激を増した戦闘シーン『300 ~帝国の進撃~』
スパルタの勇敢な300人の戦士の戦いを壮絶なアクションで描いた映画『300<スリーハンドレッド>』。その続編となる『300 ~帝国の進撃~』が20日から日本公開されている。さらに迫力を増したハードな戦闘シーンが見ものだ。
グレードアップした戦闘シーン
続編ではギリシャとペルシャ帝国が争った「ペルシャ戦争」の山場となった紀元前480年の「サラミスの海戦」を描いた。100万の大軍勢で侵略を狙うペルシャ軍に対して、数では圧倒的に不利なギリシャの兵士たち。戦いの行方はどうなる? 前作で監督を務めたザック・スナウダーは今作では製作を担当。監督には新鋭のノーム・ムーロが抜擢された。 前作でも話題になったアクションシーンはさらにパワーアップ。剣と盾を持った兵士同士の戦闘シーンがメインで、肉体と肉体がぶつかり合う肉弾戦のような臨場感ある戦いが続く。ただ、かなりハードな映像描写もあるが不思議と残酷さは感じない。 ザックは日本のアニメに造詣が深く、映像表現にはアニメやゲームのテイストが加味されていて、今作でそれがさらにスタイリッシュになっているせいもあるだろう。
圧倒的なエヴァ・グリーンの存在感
また今作を語る上で絶対に外せないのが、ペルシャ帝国の残虐な女戦士アルテミシアを演じたエヴァ・グリーン。 このアルテミシアは、もともとはギリシャ人だが不幸な過去があり、今はペルシャ軍を率いてギリシャに襲いかかっている。複雑な役回りだがハードな戦闘シーンもこなし、圧倒的な存在感とセクシーさをスクリーン上に放ってる。 サリバン・ステイプルトン演じるギリシャの勇者、テミストクレスとの愛憎入り乱れた戦いは必見だ。 (c) 2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC