アマチュアに足りないのは「振り切る」動き!? ベテランプロが教えてくれた“スコアにつながる”スウィングとは?
体を回す動きは”30Yアプローチ”で覚えよう!
「腰とお尻を前後に動かして、体を回す。この『体を回す』動きは、30Yくらいのアプローチで覚えるのがいいと思います。テークバック、ダウンスウィングで、腕の力を使わない。体の正面にある腕とクラブを、上げて下ろすだけ。で、しっかり体を回して、腰の高さでフィニッシュを取る。このとき、『ホチキスで左わきが閉じられている』イメージで、左わきが開かないようにする。ショットのスウィングでも、この左わきの締め、大切ですよ。腕の力でクラブを動かすのではなく、右わきを締めて体を回してテークバック。ダウンスウィングからフィニッシュは左わきを締めて体を回していく。わきが緩むと体を回して振っていけませんから」(徳永) 高橋プロも、フィニッシュをきちんと作るためには、30Yが基本になるという。 「体重をしっかり左に乗せ切って、腰と体を回して、腰の高さでフィニッシュを取る。体重移動、腰や体の回転といったスウィングで大事な部分が、30Yアプローチの動きに詰まってます。やはり、アマチュアは、きちんとフィニッシュを取れずに『打って終わり』という人が多いですよね。もちろん、球が曲がるのが怖くて、体の動きが止まってしまうということもあるのですが、基本的には、この体と腰を回す動きを意識していないからだと思います」
「58度やSWなどの一番ロフトのある番手で、30Yアプローチ練習を生徒にやってもらいます。体を回転させて、フェースにしっかりボールを乗せる感じです。さらに30Yの次は、40Y、50Yと同じ番手で10Y刻みに狙う距離を変えて打っていく。このとき、距離の打ち分けは、振り幅でなく、体の回転スピードを変えることで行います。9Iでも、MAX120Yだったら、110Y、100Yというように3通りの距離の打ち分け練習をしてもらいます。 要は、コースでスコアメイクするのに大切なことは、体の動きで『キャリー飛距離をコントロールする』ということ。練習場に来て、常に100%の力でバンバン打っている人をよく見かけるのですが、それでは、なかなかスコアにつながる練習になりません。ポーンと打って、弾いて、勢いで飛ばすのではなく、フェースにボールを乗せて、きちんとフィニッシュを作って、ボールを運ぶ。 30Yアプローチや、距離の打ち分け練習で、この感覚を磨いてください。振り切りフィニッシュのベースになりますし、アプローチ上達にもつながります。スコアを良くするための実戦的な練習なんです」(高橋) 2人の話をさっそく試して、スコアアップにつなげよう! PHOTO/Hiroaki Arihara Yasuo Masuda THANKS/浜野GC、リバーサイドゴルフ練習場 ※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月26日号「ベテランティーチングプロ2人が教えてくれた。これができれば『いつでも80台』」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト