ネット通販の前払いでトラブル急増 すでに前年度の6倍超
インターネット通信販売で前払いをした場合に商品が届かないなどのトラブルが急増していると、国民生活センターが19日発表し、注意を呼び掛けた。個人名義の口座に振り込ませる事例がほとんどだという。 同センターによると、ネット通販の前払いについて全国の消費生活センターなどに寄せられた相談の件数は、2013年度は4-11月で4165件と前年同期の6倍を超えている。 主な相談の内容としては、「安いので注文したが商品が届かない」「注文したものではないものが届いた」「前払いするように誘導された」などがある。 トラブル事例では、業者が指定する銀行口座の名義は個人名が圧倒的に多く、その7割が中国系など外国名と思われるという。また、サイトや業者からの連絡メールの日本語が不自然な事例もあり、特に会社概要の説明に使われている漢字が旧字体などになっていることがある。 国民生活センターは、屋号を含まない個人名義の口座には前払いで振り込まないよう、注意を呼び掛けている。