『保育園神』で話題のラッパー・十影(40)「50代の目標は区長!シングル世帯が孤立しない社会を目指す」
「2021年から始めたバナナジュース屋は、もうすぐ3年目。その前は正社員として10年働いていました」。そう語るのは、ラッパーとして音楽活動をしながら2歳になる息子・あゆむ君の育児に奮闘中のシングルファーザー・十影さん。5年ごとに更新しているという人生の目標についてお聞きしました。(全3回中の3回) 【画像】超濃厚で美味しいと評判!バナナジュース店の経営者という顔ももつ十影さんほか(全13枚)
■正社員を辞めコロナ禍にバナナジュース屋を始めたワケ ── 元々は、音楽活動をしながら会社勤めをされていたのですか?
十影さん:そうです。36歳まで工場で働いていました。音楽で身を立てたいからバイトをしながら頑張るって人が多いけれど、圧倒的に正社員になったほうがいいと思う。そのほうが断然、活動しやすいんです。だって土日休みの正社員なら、ライブはだいたい土日だし、雑誌の取材も平日の夕方か夜にしてもらえばいいし。ちゃんと有休がとれる会社に勤めるのがベストですね。 ── 36歳で退職されたときは、不安になりませんでしたか?
十影さん:ぜんぜんならなかったですね。40歳からの転職なんて不安だっていう人がいるけど、それなら自分でなにか仕事を始めればいい。僕はすぐに壮大なスケールで考えてしまうクセがあって。こんな小さな星の小さい国にいるちっぽけなやつが、将来のことをそんなに悲観してどうするんだって思うんです。 ── 2023年には、地元の砂町銀座商店街でバナナジュース店「TOKABANANA」をオープンしました。キッチンカーで始めたのは2021年だったそうですね。コロナ禍にもかかわらず、飲食店を始めようと思ったのはなぜですか?
十影さん:当時は、外食自体が悪、みたいな風潮があったじゃないですか。そんなときにやるならどんな商売がいいだろうっていうところからスタートしました。スマートに持ち運びができて、外で販売できる商品で何だろうって考えて。そこから飲み物に絞って、バナナジュースにしたんです。 キッチンカーを始めたのはちょうど緊急事態宣言が出ていた4月29日。たしか3月1日にバナナジュース屋をやろうと決めて、ほぼ2か月で開店までこぎ着けました。