進む受験生の二極化「最近の2番手層は薄い」 河合塾校舎長に聞く伸びしろの見つけ方
受験生たちやその保護者たちは、受験生活の山場ともいわれる夏をどう過ごしたらよいのか。河合塾新宿校校舎長の最上芳光さんに聞いた。 【意外と知らない!?】模試全体の60%は「E判定」 --最近の受験生の傾向を教えてください 第1志望にこだわりをもって受験してくれる生徒は多いです。ただ、以前に比べると、安全志向の受験生も増えているなと感じています。浪人をせずに早く進路を決めたいという思いからか、学校推薦型選抜などで決めてしまいたい、という人も多いです。行きたい大学ならよいのですが「チャレンジしたらよいのにな」と思うこともあります。 また、できる人とそうでない人と、受験生の学力の二極化が進んでいるという印象も持っています。2番手層が薄くなっていると思うので、伸び悩んでいる受験生も、巻き返しやすくなっているのではないでしょうか。 --さまざまな受験情報が氾濫しています 何を頼って勉強すればよいか迷っている受験生も多いと思いますね。大学の公式ホームページなどを見て正確な情報を得てほしいと思います。 受験制度も以前と比べ複雑になりました。学力だけでなく、受験の方法も多様になっており、受け方も大事です。受験情報に受け身になってしまうのではなく、自分で調べていく力も大切です。 --生活面で大事なことは スマートフォンについては、生活必需品ですし上手につきあってほしいですね。学習管理もできるのですが、つい動画みて数時間たってしまった、ということもあります。「勉強部屋に持ち込まない」「学習時間は保護者に預かってもらう」といったルールを決めて使う方法もあります。 学習スタイルは人によって違いますので良い方法を見つけてほしい。極端な例ですが、学習計画表で学習しない休息日をつくっていたのに東大に合格した人もいました。すさまじい集中力で日々学習する結果、休息も必要だというタイプだったようです。どうすれば自分の力を発揮できるか、考えてほしいです。 --成績が伸びる生徒の特徴は