だるまお清め、平穏な年に 氷見・上日寺
●2千個用意 国天然記念物の大イチョウで知られる氷見市朝日本町の高野山真言宗上日寺(じょうにちじ)で、新年の縁起物「だるま」のお清めが始まり、部屋いっぱいに並ぶだるまが年の瀬の雰囲気を伝えている。だるまは初詣客向けに約2千個が用意される。 お清めは今月上旬から始まり、22日は柳原龍成住職(62)が散杖(さんじょう)と呼ばれる細い棒に水をつけ、だるまに振りかける儀式「洒水加(しゃすいか)持(じ)」を行った。柳原住職は「大イチョウのように力を蓄え、能登半島地震からの復興が芽吹く年になってほしい」と願いを込めた。 だるまは高さ約10センチから約70センチまで15種類あり「心願成就」「除災招福」と記されている。 上日寺は能登半島地震で本堂の壁や瓦、墓石、石塔が損壊した。1月1日は午後4時から地震の死者の追悼と早期復興を祈願するお勤めを行う。だるまは31日深夜と1月1、2日に本坊特設授与所で頒布される。