大沢たかお、王騎将軍として「僕の引く時は来た」『キングダム 大将軍の帰還』最後の舞台あいさつ
俳優の山崎賢人と大沢たかおが14日、都内で行われた映画『キングダム 大将軍の帰還』舞台あいさつに登壇。第1弾から数えて7~8年という長きに渡り作品を共にしていた二人の熱いトークが展開した。 【写真】メガネ姿で登場の大沢たかお、山崎賢人と『キングダム』への思いを語る 本作は、原泰久の人気漫画『キングダム』を山崎賢人主演で映画化したシリーズ第4弾。秦と趙の総力戦を繰り広げる馬陽の地で、突如出現した趙の総大将・ほう煖(吉川晃司)から致命傷を負った信と仲間たちが脱出を図る一方で、秦の総大将に王騎将軍を任命し、さらなる壮絶な戦いに挑む姿を描く。 7月12日の公開から4ヵ月が経過したが、動員は間もなく550万人、興収は80億円という大台に近づく大ヒットを記録している。山崎は「公開から4ヵ月もの経つのに、皆さんがすごく笑顔で迎えてくれて本当に嬉しい」と愛されている作品であることを実感しているというと、大沢も夜11時過ぎに行われた舞台あいさつでも満員の客席に「公開から4ヵ月も経ち、こんな遅い時間なので、ちゃんと残ってくれているのかなと不安だったのですが、たくさんの方に声をかけていただき感激です」と笑顔を見せる。 約7~8年に渡って作品を共にしてきた山崎と大沢。山崎は「信を演じていて王騎将軍からもらう刺激と同じように、自分も大沢さんからいろいろなことを学び刺激を受けて過ごす日々でした」と振り返ると、大沢も「僕も学ぶことはとても多かった。彼が悩みながらもひたむきに信という人物を演じている姿を真横で見させていただき、僕も彼が憧れる王騎というキャラクターをまっとうしなければと強く思いました」と大きな刺激を受けたという。また大沢は「長く顔を合わせていて、俳優仲間というよりは、家族のような存在になりました」と山崎との関係性について述べると山崎は恐縮していた。 この日は原作者の原泰久から大ヒットを祝うコメントが寄せられた。山崎について「主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれて本当にありがとうございました」と労いの言葉が紡がれると、大沢には「映画『キングダム』シリーズは、4作を通して王騎将軍の死までを描くプロジェクトでもありました。僕自身、王騎将軍は思い入れの強いキャラクターでした。その王騎をここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上に嬉しいことはありません。実写版王騎は、邦画史上に残る人物になったと思います」と最大級の賛辞が送られた。 山崎は「王騎将軍としても、大沢さんとしても自分を見守ってくださり、いろいろなものを授けていただき、本当にありがとうございました」と、大沢に改めて感謝を述べると、大沢も山崎に「もう自分ができることはすべて伝えた。言い残すことはありません」と言い「山崎くんの初日舞台あいさつの姿を見て、僕の引く時は来たなと思いました。彼はリーダーとしてみんながついていく存在。今後もさらに世界に向けて羽ばたいていってほしいと思います」と、山崎のさらなる活躍を期待していた。 ※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記