友人が古い車が売れないので譲ってくれると言います。贈与税はかかるのでしょうか?
国税庁「贈与税の計算と税率(暦年課税)」より筆者が作成 例えば、基礎控除後の課税価格が70万円の場合、70万円×10%を乗じた7万円が贈与税となります。 ■贈与の無申告にはペナルティーが課せられる 友人から譲ってもらった車であっても、贈与税の申告を行わなかった場合、図表2のようなペナルティーが課せられる点に注意してください。 【図表2】
国税庁「No.2024 確定申告を忘れたとき」「No.9205 延滞税について」より筆者が作成
車を譲ってもらうときにかかる贈与税を節税する方法
車を譲ってもらうときにかかる贈与税を節税する方法は、以下のとおりです。 ●車の名義を変更しない ●評価額が下がってから譲ってもらう 方法別に解説しますので、適切な方法を検討してみてください。 ■車の名義を変更しない 車の所有権(名義)を友人から自分に変更しないで使用貸借という方法をとれば、贈与税がかかりません。ただし、車の所有者と使用者が異なる場合、自動車保険はそのまま適用されるかどうか、保険料に変化はあるのかなどを保険会社に確認しておくとよいでしょう。 ■評価額が下がってから譲ってもらう 譲ってもらう車の評価額が基礎控除の110万円を下回るタイミングを待つのも、贈与税節約のために効果的な方法です。購入したばかりの新車や人気車種は、すぐに評価額が下がるのは難しいかもしれませんが、売れないような古い車であれば比較的容易な方法といえるでしょう。
車を譲ってもらう前に贈与税について話し合おう
友人から古い車を譲ってもらう場合、その評価額が110万円を超えると基礎控除を上回り贈与税がかかります(ほかに贈与財産がない場合にかぎる)。 贈与税の負担軽減には、所有者を友人のままにして使用貸借の方法をとる、車の評価額が下がるタイミングを待って譲ってもらうといった方法があります。車を譲ってもらう際には、友人と贈与税について話し合い、双方が納得する方法を選ぶようにしてください。 出典 国税庁 贈与税の計算と税率(暦年課税) 国税庁 No.4161 贈与財産の加算と税額控除(暦年課税) 国税庁 No.2024 確定申告を忘れたとき 国税庁 No.9205 延滞税について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部