初音ミクが4年ぶりにワールドツアーをスタート カナダ・バンクーバーで開幕
バーチャル・シンガー「初音ミク」が現地時間4日(日本時間5日)、カナダ・バンクーバーで、4年ぶりとなる世界ツアー「MIKU EXPO 2024 North America」をスタートさせた。 【写真】バンクーバー公演会場前で記念写真を撮るミクファン 日本が世界に誇る電子の歌姫初のバンクーバー公演とあって、開演前からファンが初音ミクのイメージカラー・ブルーグリーンのペンライトを打ち振りながら「Hey! Hey!」、「MIKUチャーン!」と掛け声を発し、場内のムードは最高潮に。ステージに登場したミクは大歓声を浴びながら、「Miku」(Anamanaguchi)、「ヴァンパイア」(DECO*27)、「アンノウン・マザーグース」(wowaka)と、立て続けに3曲を披露。 MCでは「Hello,Vancouver.I’ve been looking forward to seeing you all for so long!(ハロー、バンクーバー。みんなと会えるのを、ずっと楽しみにしていたよ!」と呼びかけ、「HATSUNE MIKU EXPO 2016 楽曲コンテスト」グランプリ作品「Ten Thousand Stars」(CircusP)や「―EXPO 2023 楽曲コンテスト」グランプリ作品「Plaything」(Mizu)、「―EXPO 2019 Taiwan & Hong Kong」テーマソング「ラッキー☆オーブ」(emon(Tes.))、「―EXPO10周年」記念ソング「Intergalactic Bound」(雄之助&CircusP)などを熱唱。今年10周年を迎えたMIKU EXPOの総決算的なセットリストでファンを楽しませた。 MIKU EXPOは、2020年に予定されていた3度目の北米ツアーが新型コロナ禍で中止になり、それ以来となるワールドツアー。初音ミクを企画、開発したクリプトン・フューチャー・メディア社の伊藤博之代表取締役(59)は、”再スタート“を切ったMIKU EXPOについて「ようやく再開できて良かったです」と笑顔を見せると、「初音ミクが誕生して16年ですが、ボカロ文化がより世の中に定着してきたように思います。インターネットで音楽を発表するスタイルは日本だけでなく世界中で一般化しているので、これからもそういう色んな才能との接点が、MIKU EXPOを通して生まれてくれれば」と話した。 世界の人々に初音ミクの創作文化を紹介し、実際に見て体験してもらうためのワールドツアー「MIKU EXPO」は、2014年のインドネシア・ジャカルタ公演でスタート。往年のヒット曲から最新ナンバーまで、ミクの楽曲を幅広く網羅したセットリストや、開催地の言語による楽曲やMCの展開など多彩なライブ演出、開催地域の要素を取り入れたイベントビジュアルなどが人気を呼んでいる。 これまでアメリカ、中国、日本、カナダ、メキシコ、台湾、マレーシア、フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、スペインで行われ、のべ19万人以上を動員。今回はMIKU EXPO10周年記念プロジェクトの一環として、5月21日までカナダ、アメリカ、メキシコで17都市を回る。10月からはヨーロッパツアーとして、イギリス、ベルギー、フランス、オランダ、ドイツで計6公演を実施する予定。
報知新聞社