「ガンダム」新作カードゲーム、世界展開で今夏本格始動…プラモ連携で“稼ぎ柱”さらなる成長に期待
バンダイのカード事業部は今月5日、アメリカ・オーランドで開催した「BANDAI CARD GAMES fest 24-25 in ORLANDO」において新たなトレーディングカードゲーム『ガンダムカードゲーム』を2025年7月に発売すると発表した。日本語版、英語版、簡体字版の3言語で展開される。 【画像】「ガンダムカードゲーム」収録カードデザインや新ガンプラをチェック!バンナムHD IP別売上高も(直近決算情報より) 同ゲームは「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するモビルスーツやパイロットたちによる対戦型カードゲーム。2024年12月より全世界でベータ版テストを実施しており、今回の正式リリースでは、4種類のスターターデッキとブースターパックが発売される。 スターターデッキは「青」「緑」「赤」「白」の4色から2色を組み合わせた構築済みデッキとして展開。「Heroic Beginnings」「Wing of Advance」「Zeon's Rush」「SEED Strike」の4種が7月12日に発売予定で、価格は各1,320円(税込)。ブースターパック第1弾「Newtype Rising」は7月26日発売予定で、価格は220円(税込)となる。 また、本TCGの注目したい特徴として、新たに発表されたガンプラシリーズ『GUNDAM ASSEMBLE』とのコラボレーション展開が挙げられる。約5センチメートルサイズのミニチュアガンプラをカードゲーム内で使用可能で、各スターターデッキには『ガンダムアッセンブル』同梱版(3,300円・税込)も用意されるという。
トイホビー連携+海外展開に期待
TCGを展開しているバンダイのトイホビー事業はバンダイナムコホールディングス全体の利益の約半数を占めており、「ガンダム」プラモデルやコレクターズフィギュアといったハイターゲット(大人向け)玩具やホビー類が成長を牽引する。一方で、同事業は近年TCG領域の成長が著しく、「ONE PIECE」「ドラゴンボール」などのTCGの海外展開が奏功したことで、直近のセグメント業績は30%の増益となった。 「機動戦士ガンダム」はバンダイナムコホールディングスで最も売上額の多いIP(知的財産)であることがわかっており、2024年3月期の上半期の売上高が765億円と、前回見込やや上振れに着地。TCGで成長した「ONE PIECE」も上半期で571億円→732億円と大幅に増加していることを鑑みると、今回の新規格が成功を収めるならばさらなるIPの成長が見込めそうだ。 なお、今回の「BANDAI CARD GAMES」ブランドは2023年に起ち上げられたもので、世界展開をはじめから念頭において、カードゲームによる作品世界とファンの出会いを世界規模で提供していくことを強調していた。日本国内では2025年1月時点で全6タイトルを展開している。