秋雪こはく

2022年より本格始動した、Sony MusicによるVTuberプロジェクト「VEE」。同プロジェクト所属のタレントの多岐にわたる活動の中で 「音楽的側面」にフォーカスをあてたイベント「VEE CONCEPT LIVE『Merge』」が2月28日、東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)にて開催された。今回はその模様をレポートする。 【写真を見る】トップバッターを務めた音門るき グッズTシャツに身を包み、気合い十分のファンが会場を埋め尽くす中、トップバッターの音門るきがステージに登場。オリジナルソング「きっとビタミン」でフレッシュな歌声とダンスを披露し、観客に元気を注入。続いて、雨庭やえ・芽々守あん・偉雷アマエの3人が「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」でポップでリズミカルなハーモニーを聞かせた。そして、この日が3D初お披露目となった白粉いとが、「夜もすがら君想ふ」で、イベント開催直前生配信で宣言していた通りの全力ダンスで会場を盛り上げた。 この日、最初のMCは、音門のリードで、雨庭、偉雷、白粉、芽々守で展開。「みんなの前で踊るのが夢」と語っていた白粉が、この日、ひとつ夢が叶ったということで喜びの生ダンスを披露したり、音門が改めて「きっとビタミン」のコール＆レスポンスで会場を温めた。 続いては、ミュウ・ガルシア、北白川かかぽ、浮々ゆにこが、透明感あふれる歌声で「テレキャスター・ビーボーイ」を熱唱。そして2018年12月より活動開始し、2022年5月に「VEE」へ加入した九条林檎がメジャーデビュー曲「Ahhhhhh」をパワフルなダンスと変幻自在のヴォーカルで披露し、会場を魅了した。この4人によるMCでは、九条とのコール＆レスポンスや、客席を四つに分けて、ミュウ、北白川、浮々、九条の各チームとしてタレントの掛け声に合わせて、観客がタレントカラーのペンライトを上げるという謎の絡みでも盛り上がった。 次にステージに登場したのは蒼宮よづり。オリジナル曲「ワンモアタイ」をキュートな歌声とパフォーマンスで披露し、桜鳥ミーナも、シティポップ＆アイドル歌謡曲を彷彿とさせるオリジナル楽曲「ダンシング☆PONPON」で会場を一気に昭和のムードに。そして、羽澄さひろ、言のハ、月白累の3人は、透明感あふれる優しいハーモニーで「左右盲」を歌い上げた。 後半戦は、天籠りのんの「ブリキノダンス」からスタート。天龍の圧倒的な歌唱力とパワフルでキュートな3Dでのパフォーマンスに、会場は一気にヒートアップ。客席から沸き上がる掛け声もこの日一番の大きさで、「ちゃんと外に出て、大きな会場でみんなと熱くなれるライブをすること」という彼女の夢が、確かに叶ったステージとなった。続いてDJセットと共にステージに登場した秋雪こはくは、未発表のアップテンポなEDMのオリジナル楽曲で会場をダンスフロアへと変貌させた。この日、3D初お披露目となる黒燿リラが、クールなヒップホップ「マフィア」で魅惑的な低音とハイスキル・ラップで会場を自分の世界へと引き込むと、ノンストップで亞生うぱる、甘楽デイティー、緋墨の3人が「エバ」を熱唱。それぞれが圧倒的な歌唱力の持ち主だからこそ可能となった、重厚なハーモニーに観客は圧倒されていた。 雛星あいる、るみなす・すいーと、日和ちひよによる「ファンサ」は、3人のわたあめのような甘く軽やかな歌声と、客席からの「もっと！」コールで大盛り上がり。魅惑の太ももに視線が釘付けになる3Dで登場した安心院みさは、「こちら、幸福安心委員会です。」で、会場を熱狂の渦に突き落とし、トゥルシー・ナイトメアはオリジナル楽曲「革命のオーバーチュア」で、圧倒的な歌唱力に支えられた多彩なボーカルを披露した。 そして、最後は、この日出演したタレントがステージに大集合。イベント当日にデジタル配信されたばかりのVEE初の全体オリジナル曲「絶対零度の世界から」を全員でパフォーマンスし、VEE初の大規模オフラインイベントは大成功のうちに幕を下ろした。 文＝中村実香 ⒞VEE