オリエンタルランド株の急落が示す日本株の不都合な真実
東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドの株価が変調をきたしている(写真:編集部撮影)
高インフレ、6月1日に開始が迫るアメリカFRB(連邦準備制度理事会)によるQT(バランスシート縮小)、そしてそれらにも増して心配なのがウォール街の弱気ムード。先週末5月20日のアメリカ株市場で、S&P500指数は一時3810ポイントまで低下した。高値から20%の下落となり、ベアマーケット(弱気相場)入りの水準まで落っこちた。 今思えば、これまでのアメリカ株はすごかった。「これ(インデックス)買って持ってれば、寝て起きたら資産増えてるよ」という、怪しい投資詐欺チックな話が現実になり、トラックレコードを残したのである。 「だったら早く資産を増やしたい!」となるのは、人間の心理だ。インデックスの変動率の2倍で投資したら、増え方は倍速。投資家の射幸心を満たす「レバナス」という、ナスダック100指数に2倍のレバレッジをかけたETF(上場投資信託)が日本でも人気化した。
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岡村 友哉