「南房総地域のアジ文化」が文化庁の100年フードに認定される(千葉県)
世代を超えて受け継がれてきた食文化を継承し、PRする、文化庁の「100年フード」に、「南房総地域のアジ文化~なめろう、サンガ焼き、たたき、お刺身~」が認定された。アジを使ったご当地グルメの開発に取り組んでいる、南房総市観光協会が申請し、認められた。県内では「太巻き祭りずし」に次いで2件目。 100年フードは、多様な食文化の継承、振興の機運を高めようと、同庁が令和3年度に創設。江戸時代から続く「伝統」、明治・大正に生み出された「近代」、100年先の継承を目指す「未来」の3部門がある。 有識者らの審査によって現在までに、秋田県の「きりたんぽ」や高知県の「カツオのたたき」、北海道の「ジンギスカン」、愛知県の「味噌(みそ)煮込みうどん」、神奈川県の「サンマーメン」など、全国で250件が認定されている。 南房総地域のアジ文化は、「伝統」部門での認定。南房総では、昔からアジを無駄なくおいしく食べる知恵を絞り、新鮮なものは刺し身やたたきに、調味料や薬味と合わせてなめろう、サンガ焼きやフライなど、食材に合わせた調理で食べる文化が根付いている。 認定により、100年フードの公式ロゴマークを使ったPR活動を行うことができるという。 観光協会では「アジを使ったご当地グルメ『南房総うまアジ』に取り組んでいるので、100年フードに認定されたことでさらにPRなどに力を入れていくとともに、南房総ブランドとして発信していきたい」と話している。