運搬役のタクシー運転手が「下見」 実行役に「ハンマー代」も送金 闇バイトで空き家窃盗 札幌
札幌市北区のタクシー運転手・三田兼輔容疑者(24)は10月3日から4日までの間、共犯者と共謀の上、札幌市南区の空き家に侵入し指輪などを盗んだ疑いが持たれています。 この事件では三田容疑者が「運搬役」で、「実行役」として建築作業員・鈴木陸容疑者(25)も逮捕されています。 2人はともに闇バイトに応募し、三田容疑者は秘匿性の高いアプリを通じて指示役から連絡をうけ、乗務中のタクシーに鈴木容疑者を乗せて指定された場所まで送り届けたとされています。
警察によりますと、三田容疑者は調べに対し、「指示のあった家に行き、電気がついているか確認した。下見は闇バイトの一環なので犯罪になると思ったが、金が欲しかったのでまぁいいかと軽く考えた」 「タクシーで運べば後で問題になっても言い訳ができると思った。運搬役の闇バイトをしている時は他の客を乗せることはできないので、タクシーの表示を迎車にした」という趣旨の供述しているということです。 また、三田容疑者は犯行前に鈴木容疑者の口座に2000円を送金していたことがわかりました。
鈴木容疑者は「指示役から2000円が振り込まれると連絡をうけ、犯行に使うハンマーを購入するように指示されたので買った」という趣旨の供述をしています。 さらに、三田容疑者は闇バイトに応募した際の入力フォームに「いくら必要としているのかという質問に『20万』と入力して送った」とも供述しているということです。 警察は余罪を調べるほか、指示役や背後にいるとみられるグループについて捜査を進めています。