あなたの人生を台無しにする、4つの「恐れ」とは?
あなたはどんな時に不安になる? その不安の原因は何? 自分は慎重な性格だからと軽く考えないであなたを不安にする恐れの正体を知り、きちんと向き合ってみてはどうだろう。
1. 他人の評価を恐れる
【頭に浮かぶ言葉】 笑われるかも。人からどう思われるだろう。まずみんなの意見を聞かなきゃ。 【弊害】 他人の目を気にするあまり、自分から積極的に動けなくなり、自制していない? 自分の能力に自信がなくなり、いちいちくよくよすることはない? 何をやってもこれは難しそう、自分にできるかな、完璧にやらないと、失敗したらどうしようといった考えが頭の中でぐるぐるする。他人の評価を気にして、精神的重圧がかかりすぎると、臆病になり、挑戦すること自体を諦めてしまう。 【原因】 厳格な教育を受け、欠点や失敗をすぐに批判、説教されたことに起因する。目立たず、決してリスクを取らないことを良しとするような事なかれ主義の家庭環境に育ったのかもしれない。その一方で両親から過度な期待をかけられ、常に自分の能力を越えて完璧であることを求められ、一切の失敗もいいかげんさも許されなかった。 【対処法】 自分の中の声に耳を傾けることが不可欠。「自分が本当に望んでいること、個人的なニーズや願望を優先すること。他者からの評価や批判を気にしない。口実や言い訳を探す自分を正当化したりするのもやめる。受け身な態度も改めよう。実現不可能なことを目指すのではなく、ベストを尽くすことを自分の目標とすること」と、心理療法士のジャンヌ・サイモンはアドバイスする。
2. 欠乏状態を恐れる
【頭に浮かぶ言葉】 これじゃまだ十分じゃない。あれもこれも足りない。前もって計画を立てておかないと。万が一ということもあるし。 【弊害】 ただの仮定に過ぎない未来の脅威に怯えて、現在のことが二の次になっている。先々の心配をし、これから起きるリスクを過大評価し、消費を見越した買いだめに走り、家の中はストックだらけ。でもいくらエネルギーやお金を注ぎ込んでも不安はおさまらない。なぜなら未来はいつでも予測できないからだ。 【原因】 子どもの頃に(あるいは親世代から代々)物質面で大きな不安を抱えた体験がある、あるいは肉親との死別や破産体験、親が不在だったり冷淡だったりしたことによる愛情の欠如など、トラウマになるような出来事を過去に体験した。 【対処法】 心理療法士は、現在を見つめること、すべてがうまくいっていて何も不足はないことに気づくことだと言う。「例えば誰か信頼できる肉親と、本当に不足していることが客観的にわかるものと、不安感から足りなくなるのではないかと思いこんでいるものの区別をつける作業をしてみてはどうだろう。また、買いだめやストックの量を減らすように心掛け、万が一どうなるかをあまり考えないようにする」