「第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」第一部「沼津」より。(c)松竹

「第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」が昨日4月5日に香川・旧金毘羅大芝居（金丸座）にて開幕した。前日4日には出演者によるお練りが行われた。 【写真】松本幸四郎扮する呉服屋十兵衛が花道を歩く様子。 1985年に初演された「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、1835年に建築された日本最古の本格的芝居小屋、香川・旧金毘羅大芝居（金丸座）で行われる興行。約5年ぶりの開催となる今回は、2021年に耐震補強工事が行われたことにちなみ、“令和の大改修 柿落とし”と冠される。 第一部で、中村鴈治郎が雲助平作、松本幸四郎が呉服屋十兵衛を勤める「沼津」、中村雀右衛門と市川染五郎による「羽衣」、第二部で、幸四郎が紅屋長兵衛、中村壱太郎が八百屋お七、鴈治郎が釜屋武兵衛、雀右衛門がお七母おたけを演じる「松竹梅湯島掛額」、雀右衛門、幸四郎、鴈治郎による舞踊「教草吉原雀」が披露される。 公演は4月21日まで。なお既報の通り20日公演では生配信が実施される。 ■ 令和の大改修 杮落とし「第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」第一部 2024年4月5日（金）～21日（日） 香川県 旧金毘羅大芝居（金丸座） □ 出演 一、「伊賀越道中双六 沼津（ぬまづ）」 雲助平作：中村鴈治郎 娘お米：中村壱太郎 荷持安兵衛：市川染五郎 池添孫八：中村亀鶴 呉服屋十兵衛：松本幸四郎 二、羽衣 天女：中村雀右衛門 伯竜：市川染五郎 ■ 令和の大改修 杮落とし「第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」第二部 2024年4月5日（金）～21日（日） 香川県 旧金毘羅大芝居（金丸座） □ スタッフ 一、「松竹梅湯島掛額」 作：福森久助 □ 出演 一、「松竹梅湯島掛額」 紅屋長兵衛：松本幸四郎 八百屋お七：中村壱太郎 小姓吉三郎：市川染五郎 長沼六郎：中村吉之丞 同宿了念：大谷廣太郎 月和上人：松本錦吾 若党十内：中村亀鶴 釜屋武兵衛：中村鴈治郎 お七母おたけ：中村雀右衛門 二、「教草吉原雀」 鳥売りの女実は雀の精：中村雀右衛門 鳥刺し実は鷹狩の侍：松本幸四郎 鳥売りの男実は雀の精：中村鴈治郎