パリへの道 卓球五輪メダルへの秘密兵器!平野美宇愛用快眠パジャマ 「テンシャル」中西CEOインタビュー
大ヒット中の疲労回復パジャマ「BAKUNE」を展開する株式会社TENTIAL(テンシャル)の中西裕太郎代表取締役CEO(29)がサンケイスポーツのインタビューに応じた。同社は卓球女子でパリ五輪代表の平野美宇(24)=木下グループ=や米大リーグ、カブスの今永昇太投手(30)らとコンディショニング契約を結ぶなど、アスリートを支えている。企業理念やスポーツ界への熱い思いを語った。(取材構成・角かずみ) 【写真】4月のイベントに参加した中西氏と平野。スクリーンではパジャマ姿が紹介された 2021年2月に販売開始の疲労回復パジャマ「BAKUNE」シリーズは今年3月に累計販売50万枚を突破した。急成長を遂げるTENTIALの中西代表には、強い信念がある。 「アスリートが選んでくれるブランドでありたい。そのために、僕らなりに、より良い商品を作っていこうと考えている。信頼されるような存在になっていくためには、やっぱり誠実でいようという考え方がある」 中西氏は元サッカー選手。小学1年から本格的にサッカーを始め、本気でJリーガーを目指していた。だが、埼玉・西武台高3年の夏、全国高校総体を前に狭心症と診断され、夢を諦めた過去がある。「身体が元気じゃないと何もできない」。健康の大切さを身をもって痛感した。 その後は起業に関心を持ち、インフラトップ(現DMMグループ)の創業メンバーとして事業責任者を務めた後、リクルートキャリア(現リクルート)で商品企画や事業開発を担当。18年に同社を退職し、TENTIALを創業した。 疲労回復パジャマ「BAKUNE」シリーズは、極小セラミックス粉末を独自配合した特殊機能繊維を使用。血行を促進することによる血流改善、疲労回復などの効果が期待できる。寝返りを打ちやすいように、肩、脇、腕周りの縫製も工夫している。平野も今永も、同社からの働きかけではなく、製品をもともと愛用していたことからコンディショニングサポート契約の締結に至った。 平野は女子団体で銀メダルを獲得した21年東京五輪前に腰痛を発症したことから、睡眠への意識が変わった。寝つきをよくするため、就寝の2時間前に電気もつけずにシャワーを浴びている。この頃から寝具にもこだわりを持つようになり、BAKUNEを愛用するようになった。「軽いのが好きで、よく眠れる。睡眠は本当に大切」と海外遠征にも〝相棒〟を持参している。厳しいパリ五輪の代表選考レースを勝ち抜き、念願だった個人での五輪代表の座をつかんだ24歳。中西氏も「日々のコンディショニングのサポートに貢献できているのはうれしい」と喜んでいる。 「フィールドは違うけれども、僕らも彼らも戦いながら世界を目指している。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)する関係を持続的に構築できたらすごくいいなと思う」と中西氏。アスリートに寄り添いながら、若い会社は成長を続けている。