Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング29位。収益4億円アップ!? しかし結果が出ずJ1は遠い
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
29位:ヴァンフォーレ甲府(128) 2024リーグ戦成績:14位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:6人(21位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:8,274人(29位) 2023年度営業収益:20億4000万円(29位) ヴァンフォーレ甲府にとって、2024シーズンは消化不良感の残る1年だった。明治安田J2リーグではJ1昇格争いに絡めず14位でフィニッシュ。今年2月に挑んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・ラウンド16でも、蔚山HD(韓国)に2戦合計1-5と大差で敗れた。だが、クラブの持つ“力”に目を向けてみれば、明るい材料も存在していることが分かる。 甲府の2024シーズンホームグロウン人数は6人で、これはリーグ21位タイの数字だ。2023シーズンは5人(23位タイ)だったため微増ではあるが、2017シーズン以来となるJ1復帰を目指しつつACLでの上位躍進も狙う“両天秤”の状況下で、選手の育成に目を向けられる体力があったのは立派である。 ホームゲーム平均入場者数も2023シーズンの数字を上回った。2024シーズンは本拠地『JIT リサイクルインク スタジアム』で8,274人という平均入場者数を記録し、2023シーズンの7,485人より789人増えている。また、営業収益の伸びも堅調で、前年度よりも4億7600万円多い20億4000万円に到達。リーグ全体の順位でも前年度の32位から29位にアップしており、クラブ運営やチーム強化をはかるうえでの地盤強化に成功している。 足腰の強さを証明するように、甲府は今オフに土屋巧(柏レイソルより期限付き移籍加入)や柏好文(サンフレッチェ広島と契約満了後に加入)といったJ1の歴戦の猛者たちを次々と獲得している。今シーズンこそ、長らく続くJ2生活に終止符を打つことはできるだろうか。
フットボールチャンネル