父が残したタンス預金。毎月の「食費」として小分けで使えば、相続税の申告をしなくてもバレないでしょうか?
小分けで使えば大丈夫なのか?
タンス預金から小額を定期的に引き出して生活費として使うことは、表面上は目立たないかもしれません。しかし、支出パターンが急に変わったり、通常の生活費に比べて大きな支出が見られたりすれば、税務当局の注意を引く可能性があります。 例えば、ある家庭が毎月10万円を生活費として使っていたが、突然毎月30万円を超える支出が始まった場合、この変化は疑問を呼び起こすでしょう。 特に、相続後の支出が急増している場合、この増加分の原資がタンス預金であることが疑われます。年間の生活費が前年比で数百万円増加していれば、その差額の出どころについて疑念を持たれる可能性があるのです。したがって、たとえ小分けにして使用しても、総額が膨大であれば、その出どころについての疑問は避けられないでしょう。
タンス預金も漏れなく申告しよう
父が残したタンス預金をこっそり使うことには税務上のリスクが伴います。小分けで使う戦略も一定の効果はあるかもしれませんが、完全に安全とは言い切れません。 とくに、相続絡みの税務調査の目は厳しく、不自然な金銭の動きはすぐに検知される可能性があります。合法的な節税方法を探求し、長期的な視野で賢明な行動をとるようにしましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部