バブル期のツケを若者に…日本が守る「むちゃくちゃな手段」で生き残った「大手保険会社」の経営実態【元キャリア官僚が警告】
コストを抑えたい若者が、とりあえずの安心のために入る保険
日本の将来を支える若い世代のために、これはなんとかしなければいけない問題だと私は強く思います。しかしこの「逆ざや問題」は、バブル世代がみな人生を終えることになるこの先20~30年は解決しないでしょう。ですから若い人たちは、大手生命保険会社と契約すると、お宝保険の穴埋め分も含めた割高な保険料を払うことになります。 少子化の原因のひとつは子育て世代にお金がないことだといわれています。こどもの将来のために生命保険に加入した子育て世代にバブル期のお宝保険の損失の穴埋めをさせていることは問題といわざるを得ないでしょう。 そういう意味でも、とにかくコストを抑えたい若い人が、とりあえずの安心のために入るならば、まずはそういった構造のない共済を検討するのがよいと思います。 我妻佳祐 マネックスライフセトルメント代表取締役
我妻 佳祐