店の看板が崩れ落ちるのを見て呆然…別の場所でスナック再開 いわき駅前繁華街火災から半年、現場は今 福島
テレビユー福島
福島県いわき市の繁華街で発生した大規模な火事から、26日で半年となりました。現場では今もがれきの撤去作業が続けられる一方、別の場所で営業を再開する店や、新しいテナントビルを再建する動きも出ています。 水津邦治アナウンサー「いわき市の繁華街の火事から半年です。現場のがれきは一部で残っていますが、新しい建物を建設するための土地の造成も始まっています」 今年5月26日。JRいわき駅に近い、いわき市平田町の繁華街で発生した大規模な火事。全焼5棟を含むあわせて13棟が焼け、44のテナントに被害がありました。火災から半年。現場に残された大量のがれき。その復旧作業が今も大きな課題となっています。 25日夜、現場から100メートルほど離れた場所で、1軒の店に明かりが灯っていました。火事で店が全焼したものの、およそ1か月後に場所を変えて再開したスナック「笑(にこっ)」です。 スナック笑オーナー・佐々木みえ子さん「ショックでしたね。涙も流れてこれからどうしようという感じで…でも周りのみんなが助けてくれて、今こうして営業できています」 オーナーの佐々木みえ子さんは、店の看板が崩れ落ちるのを見て呆然としたといいます。 佐々木さん「本当はやめようかなという気持ちもあったんですが。まだまだできるから頑張ってやりなと言われて」 営業再開を後押ししてくれたのは、なじみの客や家族でした。冷蔵庫も、客から譲り受けたものです。 25日、いわき市の内田市長は、全焼や半焼した7棟すべてでがれきの撤去が進展し、再建の動きも見られるとして、11月末で対策チームを解散すると発表しました。現場では、一部の所有者がテナントビルの再建に向け動いていて、年明けにもテナントによる営業再開を目指すということです。 いわき市・内田広之市長「今回火災があった所も含めて、あの辺り一角が賑わいを作っていかなければいけない場所だと思っているので、そういう中で全体の賑わいがきちんと取り戻せるようにしていきたいと思っている」
営業再開をあきらめ、廃業する店も多い中、佐々木さんは、田町の賑わいを取り戻したいと考えています。 佐々木さん「活気良くなってくれればいいかなという感じです」 火事の原因はいまも調査中で、いわき市の中心市街地の焼け跡に残ったがれきは、今後も撤去を目指して作業が続けられます。
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