“アンチ・ボブ”が急増!? 「スーパーロングヘア」がこの春流行の予感
パンデミック後にボブヘアが流行した理由とは
ボブはかつて、変革と変化の代名詞であり、1920年代には“適切”なミドルレングスのヘアスタイルが数多く存在したなかで、個性と独立の象徴と見なされていた。 「ジョン・フリーダ」のシニアヘアスタイリスト、ジョナサン・イーグランドは、今日のボブのリバイバルの理由を、パンデミック後に起きた現象の象徴だと考えている。 「ボブは時代を超えて愛される髪型です。自信と自由の象徴であり、ロックダウン後はその勢いがますます増しています」
マウザーもこの考えに同意している。 「ボブは歴史を通して見ても、急進的なカットと見なされてきました。しかし今では、Z世代のレンズを通してモダンにアップデートされました」 ソーシャルメディアもまさに主役級の存在感を示しており、“ボブ”というキーワードはTikTokで70億回再生されている。
しかし、かつてないほど多くのトレンドの繰り返しが登場し、誰もがボブの流行に飛びつく中、かつては革新的だったボブは、その輝きを失ってしまったのだろうか。そして、その流行が再びXLレングスの台頭を後押ししているのだろうか。 「2024年に向けて、レイヤーの入ったロングヘアがカムバックするのは目に見えています」と、イーグランドは話す。
さまざまなアレンジが叶うロングヘア
ヘアスタイリストでトレンドにも詳しいトム・スミスは、ロングヘアの復活で、より多くの実験的ロングヘアが生まれるとつけ加える。 「スーパーロングヘアのもうひとつの利点は、さまざまなスタイリングの選択肢が増えることです」 ランウェイから生まれ、日常にも浸透しつつあるトレンドのひとつが“ヴェールヘア”。くっきりと分けたセンターパートとヒップまで伸ばしたストレートのスタイルが特徴だ。
イーグランドによると、“フローティングレイヤー”が主流になりそうだと話す。 「このスタイルは毛先にレイヤーを入れ、動きとボリュームをつくり出します。文字通り風に漂う、セクシーで長くレイヤーを重ねたようなルックが完成します」