元宝塚娘役トップスター・朝月希和さんが「山山山&谷谷谷!な人生」を乗り越えられた理由|美ST
退団後もさまざまなフィールドで活躍し、輝き続ける宝塚OG。その美しさの秘密を、宝塚仕込みの“素化粧”から紐解きます。今回は、宝塚卒業から2年を迎えた元雪組トップ娘役朝月希和さん。3度の組替えを経てトップに就任するまで朝月さんを支えたものは何でしょうか。細部までの表現を追求する娘役として愛された朝月さんが、そのこだわりを語ってくれました。
山と谷の連続のような人生。成長に必要なチャンスと捉えたい
■お話を伺ったのは……朝月希和さん 《Profile》 東京都出身。母と祖母に宝塚公演へ連れていかれたのが出合い。2010年宝塚歌劇団入団。月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』で初舞台後、花組に配属。2017年『MY HERO』でWヒロイン、同年雪組に組替え。2019年花組に戻り、2020年『マスカレードホテル』でヒロイン、同年再び組替え後、2021年雪組トップ娘役に就任。『CITY HUNTER』の槇村香役でトップお披露目。2022年『蒼穹の昴』で退団。舞台『シェルブールの雨傘』に出演し、今後も『王様と私』や『ライムライト』など大作への出演予定が控えている。お菓子作りが趣味。
―コンディションを整えるためにしている習慣はありますか?
朝は5分でもいいのでヨガかストレッチを必ず。あと、朝と寝る前は必ず白湯を飲みます。内臓が温まって朝は目覚めるモードに、夜はリラックスして寝るモードに切り替えてくれるんです。また、トップ娘役になったとき、私にできることは体調を整えて、元気を保つことだなと。そこから食生活を見直し、冷凍庫にいろいろな食材をストックして、時間がなくても栄養を摂れるようにしています。お菓子作りも大好きでして、今は和菓子の練り切りに挑戦中です。
―宝塚では花⇒雪⇒花⇒雪と組替えされて娘役トップに。
花組に戻った時は学年も上がっていて慣れた頃にまた組替え、の繰り返しでしたから、なぜ?と考えてしまったこともありました。でも、これは私にとって必要なステップで、持っているものをすべて出して下級生に伝えられたらそれでいいと思えるようになりました。不安があっても一歩踏み出す勇気というのは、宝塚での組替えで培われたと思います。