特別国会での首相指名、投票で過半数に達しなければ決選投票に…衆院では過去に4例
衆院選後に予定される特別国会では、衆参両院の国会議員による選挙で首相が指名される。指名選挙では、所属政党や連立政権を組む党の党首らに投票し、与党が過半数を確保していれば1回目の投票で首相が決まるのが通例だ。 【写真】落選確実の丸川珠代さん、感情を抑えた表情で髪をかきあげた
衆院規則は、1回目の投票で投票総数の過半数に達する議員がいない場合、上位2人による決選投票を行うと定めている。
衆院での決選投票は過去に4例ある。1979年は自民党内の権力闘争による内紛のため、大平正芳氏と福田赳夫氏の決選投票となり、17票差で大平氏が指名された。94年は、自民、社会、新党さきがけが立てた村山富市氏と、新生党や公明党などが推す海部俊樹氏が争い、村山氏が選ばれた。
また、衆参両院の指名が異なった場合は両院協議会が開かれる。最終的に両院の意思が一致しなければ、憲法の規定で衆院の指名が優先される。