「お前のせいで収拾がつかない!」水原氏が溺れた違法賭博の沼 訴状が明らかにした胴元を怒らせるまでの日々
バンプを繰り返し、「オレって最悪だ(笑)。やめられない」
バンプを繰り返し、負債を増やしていった水原氏に対して、違法賭博を仕切るボウヤー氏は「6月1日に200万ドル(約3億600万円)を送金できるかを確認したい」(23年5月20日のメッセージ)や「ただ、パートナーとの意思疎通を図りたいだけなんだ。最低でも500万ドル(約7億6500万円)を送金することを確約できれば、いくらでも増やせる」(23年6月22日のメッセージ)と指摘。警告とも取れる内容のメッセージを送っていた。 それでも「オレって最悪だ(笑)。やめられない」(23年6月23日のメッセージ)とギャンブルの沼にハマった水原氏の負債は増え続けた。そして、支払いが完全に滞っていたであろう今年1月6日に、業を煮やしたボウヤー氏は、脅迫めいた強い言葉を送りつけている。 「イッペイ、お前のせいで収拾がつかなくなっているぞ。今日中に連絡がなければ、もう俺の手には負えない」 その約2か月後となる3月20日にスキャンダルは発覚。現在に至っている。 何よりも恐ろしいのは、銀行口座の不正利用を含めた一連のやり取りが、いずれも大谷に対する通訳業務を行っている真裏で実行されていたという事実だ。先月25日の声明発表会見で「正直、ショックという言葉が正しいとも思わない」と漏らした大谷の胸中を考えると、その衝撃はより増す。 誰もが「名通訳」として名を馳せていた水原氏。球史、いやスポーツ史に残るスーパーアスリートの「盟友」だったはず男は、マイケル・フリードマン弁護士を通じて「大谷選手やドジャース、メジャーリーグ、そして家族に謝罪したい」を語っているというが、その真意は現時点で定かではない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]