通販協、広告実態調査 「飲む脂肪吸引」など
日本通信販売協会は3月29日、2023年度通販広告実態調査報告書を公表した。調査は一般消費者の中から調査員を選定し、調査員が日常生活のなかで接触した広告を収集して実施。群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県を対象エリアに、昨年10月2日から15日まで行われた。調査対象とした計1044件のうち、問題があると考えられる広告として、情報が不足している等の不適切なサンプルを除き、341件を選定した。 問題があるおそれのある広告を商品分類別に見ると「食品・健康食品・医薬品」が37.0%を占めた。選定された理由の分類別では「誇大な性能・効果効能表現」が53.7%と最も多く、次に「不明瞭な商品内容」、「あいまいな取引条件」が続く結果となった。 事例としては「飲む脂肪吸引」「たった1週間で‐10㎏痩せることを保証」などと表示している広告を挙げ、「実際のものよりも製品の効果効能が著しく優良であると消費者を誤認させるおそれのある不当な表現である」と指摘している。