「イッペイの騒動にも動じなかった」 “米国で最も大谷を取材している記者”が明かす偉業の裏側 「こんな選手は彼だけ」
「イッペイが引き起こした問題にうまく対応していた」
大型移籍に始まり結婚、そして“分身”だった通訳・水原一平の問題勃発から自身初のプレーオフ進出まで、大谷にとっては公私にわたってめまぐるしいシーズンとなったわけだが、フレッチャー氏は続けて、 「結婚というのはとても大きなイベントだし、誰しも心が躍るもの。イッペイが引き起こした問題はもちろん大変だったはずだけれど、オオタニは非常にうまく対応していたように見受けられます。自分がフィールド上ですべきことに集中していて、フィールド外で何が起きようとも動じることはなかった。私はドジャース担当ではありませんが、英語も上達しているみたいで、イッペイが去った後も日々の暮らしで困っている様子はなかった。米国での暮らしにもすっかり慣れてきたみたいですね」
「インタビューをするよりプレーを観るほうが」
そこには“大イベント”である結婚が少なからず影響しているのは言うまでもない。フレッチャー氏は今年3月、大谷に関する2冊目の著書『SHO-TIME2.0』を上梓した際のオンライン合同取材で、 〈結婚については全く知らなかったし、相手も知らなかった。ずっと秘密にしていたことに米国人は驚いている〉 などと振り返っていた。 「彼は事前に誰にも打ち明けていなかったといいます。メジャーの選手は大体、チームメイトには伝えているみたいですが……。もともとオオタニはあまり自分のことを語りたがらないから、インタビューをするより試合でのプレーを観るほうが確実に面白いでしょう」 後編【「盗塁は減る」「投手復帰の時期は…」 大谷翔平の二刀流について“米国で最も大谷を取材した記者”が明かす】では、具体的な来期の展望について語ってもらった。 「週刊新潮」2024年12月5日号 掲載
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