これで梅雨を乗り切る!カビ対策 お弁当の食中毒対策は 温度管理をしてくれる便利な商品も
テレビ信州
農家の方にとっては恵の雨となっていますが、じめじめとした湿気の多い梅雨の時期に悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。油断して大変なことになる前に、その解決策を探ります。 街の人に聞きました。梅雨の悩み事、何ですか? (80代) 「やっぱりカビですよね。一番怖いのは。一番黒カビが怖いよね。病原菌に負けたくないのよね」 高温、多湿のこの時期、増えてくるのがカビ。特にこれからの季節、注意しなくてはならないのが…。 「この白いのがカビ」 これから稼働が増えるエアコン。こちらのお宅は、3年ぶりに業者を呼んで清掃しました。エアコン内を洗浄していくと、バケツにたまっていったのは、黒い水。 清掃スタッフ 「下に沈殿しているものが全てカビ菌になります。意外と大きいですよね。こんなにしっかりとついているんですね。ぞっとします」 パーツをは外して見てみると、細かいところにほこりが。カビが増殖する原因でほこりは絶好のエサになると言います。 おそうじ本舗 根岸広志さん代表 「フィルターがついていると思うので、2週間に一度お手入れしていただくとカビの繁殖は防げますし、電気代も軽減できる」 エアコンの清掃を依頼 小島まゆみさん 「クリーンな感じです。全然、臭いないですね。気持ちもそうですし、空気もすがすがしくなった気がします」 こちらの清掃業者は、来月中旬まで予約でいっぱいだと言います。 カビが繁殖しやすいのは、20度から30度の温度。65パーセント以上の湿度。そして、ほこりなどがたまっているところ。除湿や清掃はカビを撃退する対策の基本。こうしたカビを放置しておくと…。 フルタクリニック古田豪記院長 「カビの病気としては中毒、アレルギー、カビ自身が感染している感染症、大きく分けて3つ。呼吸器系に特に悪さします。夏型過敏性肺炎が重症化しやすい。夏の間ずっと咳をしている。10月になると湿度が落ち着いていったん治まるんですけど、次の年も次の年もなったりします」 1週間以上、咳が続いた場合に病院を受診し、アレルギ―検査をしないとカビが原因か分からないということです。慢性的な症状になる前に、カビを疑うことも必要です。 続いての、梅雨の悩み事は…。 「食中毒とか、そういうのが心配。お弁当を作る前に(除菌)スプレーをして冷ましたら(弁当箱に)入れて除菌シートを入れてふたをして保冷剤を入れて保冷バックに入れる。どこまで冷ませばいいんだろう」 これからの時期に怖い、食中毒。6月は、カンピロバクターやウェルシュ菌などの細菌性の食中毒が一気に増える時期でもあります。 ここで問題。このお弁当、どんな食材に食中毒のリスクがあると思いますか? 梅雨の時期に心配な食中毒。お弁当のおかずで食中毒になりやすいものとは…。 長野市保健所 成田悠さん 「細菌は塩分や糖分の濃度が高くない、水分や栄養分が多い食材 に増えやすいです。肉じゃがやカボチャの煮つけ。生野菜を使ったポテトサラダもこれにあたる」 お弁当を作る際に気をつけたい菌の一つは黄色ブドウ球菌。人の皮膚や傷口などに存在します。そのため、対策としては菌を付けないこと。食材を扱う前の手洗いや手袋をして直接食材に触れないようにすることが大切です。他にもミニトマトはヘタの部分に細菌が付着しやすいため、ヘタをとってから水洗いし、しっかりと水気を取らないといけません。温度管理を徹底し、増やさないことも重要ですが…。 街の人は 「どこまで冷ませばいいんだろう」 長野市保健所 成田悠さん 「一般的に細菌は10度以上で増殖しやすくなり始め、20度から50度で活発に増殖するようになります。保冷剤や冷蔵庫で10度以下で保管するようにして室温での保管は避けるようにしてください」 温度管理をしてくれる便利な商品も増えています。 弁当用の保冷剤や…。こちらの弁当箱はふたの内部にすでに保冷剤が含まれています。さらに…。 木下歌織キャスター 「スープジャー、しかし、使い方を間違えると、食中毒のリスクが高まる」 スープジャーの保温機能を見てみると、95度の熱湯では、6時間先でも60度近くに保っていて微生物が増殖する温度帯には行きません。 しかし…。 サーモスブランド戦略課西田拓矢さん 「温度がぬるい状態のスープを入れると徐々に中の温度が下がってしまって細菌の増えやすい温度帯になってしまうことがあります。内容量が少なすぎると、温度が下がりやすくなるなどの懸念点があります。あらかじめスープジャーの中に熱湯を入れて余熱をすると、より保温効果が高まります」 熱々に温めたスープは規定量をしっかりと入れる。正しく使うことで食中毒のリスクは減らせます。梅雨入りした県内。基本的な対策を心掛けましょう。