プロ野球解説者・江本孟紀、人生の目標や夢を紡いだ憧れのアメリカ車
■エルヴィス・プレスリーが愛した車
続いて登場したのは、ゼネラルモーターズ社製の車のなかでも特に人気の高い車種『キャデラック フリートウッド』。アメリカのロック歌手・エルヴィス・プレスリーさんは、ピンク色に塗装されたこの車を所有し、1955年に大好きな母親にプレゼントしたといわれています。 プレスリーさんの楽曲を、プロ野球選手時代によく聞いていたという江本さん。憧れの車のアクセルを踏んだ江本さんは「やっぱり音が最高! これ運転しやすいですよ、ハンドルがやたらデカいから。バスを運転しているみたい」と、プレスリーさんの楽曲『ブルー・ハワイ』を口ずさみながら運転。江本さんは「5歳ぐらい若返りました」と、憧れの車に満足した様子を見せていました。
■球界入りして初めて衝撃を受けたアメリカ車
最後に登場したのは、『リンカーン コンチネンタル マークⅢ』。従来、リンカーンはフォーマルな顧客を対象としていましたが、マークⅢはパーソナルユースの需要にも応えて設定。世界の高級車に並ぶ高品質車として、実質的に当時のアメリカの量産車としては、最も高価な車だったといいます。 この車は、南海ホークス時代にチームの監督を務めていた野村克也さんの愛車だったそうで、「(当時)大阪の中百舌鳥球場で、入団したばかりの僕たちが待っていたら、外野の方からこの車が来てグリーンのブレザーを着た野村さんが、開口一番に“お前ら俺みたいに、こんな車に乗りたかったら頑張れや”と言われた。かっこよかったですよ」と、球界入りして初めて衝撃を受けたアメリカ車だったそうです。 車の思い出について「(野村さんと)仕事で一緒になったときに、車で迎えに来てくれて、パッと見たらサッチ-(妻・野村沙知代さん)が車で待っていた。“うわー。会いたくないなあ”と思っていたけど、窓が開くと(沙知代さんから)“あんた!”と呼ばれるわけです。だから、一応車越しにハグしてあげて」と、エモやん節を交え野村夫妻との関係性を明かしました。 野村さんとの思い出の車の運転席に座り、江本さんは「運転しやすいんですよね。(乗り心地が)船だもん。(若手に対して)車を使ってパワーを見せつけていた。南海ホークスは伝統的に“グラウンドには銭が落ちている”から頑張れというのがあった」と、現役時代の教えを明かしました。