99台限定、8億7000万円のブガッティ「W16ミストラル」は開発最終段階で3万2000キロ走破! なぜ完売しているハイパーカーの開発進捗が発表されるのでしょうか?
ハイパースポーツロードスターの新たなベンチマークを打ち立てる
「最終的な高速テストは、安全なコンディションで走行できる世界でも数少ないサーキットで行う予定だ。しかし、そのサーキットを利用できるようになれば、最高速の達成はもはや問題ではなくなる」 とチーフ・テクニカル・オフィサーのエミリオ・サーボ氏は付け加える。 ミストラル開発のテスト段階を通じて、ブガッティに期待される性能基準を満たすだけでなく、ハイパースポーツロードスターの安全性と信頼性の新たなベンチマークを打ち立て、比類ないラグジュアリーとドライビング体験を提供するクルマを提供することに開発陣は専念してきた。ミストラルのテスト走行も終わりに近づき、ブガッティ史上最もエアロダイナミクスに優れ、エモーショナルなロードスターの生産が、2024年後半にモルツハイムのアトリエで開始される予定だ。 AMWノミカタ 2022年に発表されたW16ミストラルの市場に登場する準備が整ってきた。このリリースはメディアに対したものではなく、むしろこのクルマを手に入れられた99人のラッキーなオーナーに対して発信されたもののように思える。500万ユーロ(現在の価値で約8億7000万円)のこのクルマをキャンセルするオーナーはいないとは思うが、パガーニ、アストンマーティンなども個性的なハイパーカーを発表している中、テストの進捗を報告し、当初の計画通りに2024年からデリバリーを開始できるというメッセージを改めて発信することは非常に大きな意味があると思う。 ブガッティは今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加するという発表を行っていなかった。だが、実際にはこのデリバリー間近のW16ミストラルを投入してヒルクライムに挑み、次世代モデルである「トゥールビヨン」を一般公開し、その堂々たる勇姿を英国で披露して話題をさらった。これもオーダー済み納車待ちのカスタマーたちへのプレゼンテーションであるのだろう。
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