70歳一人暮らしで自炊していますが、食材が余ってしまいます…。スーパーの「総菜」に頼った方がいいでしょうか?
物価高が影響し、家計を維持するために工夫が必要になっている現在、食費を節約するために自炊に取り組んでいる方も多いでしょう。 しかし、一人暮らしでの自炊では食材を使い切れず、余らせてしまうことも少なくありません。高齢者であれば一度の食事量が少なくなりがちなため、より食材を余らせやすいといえます。 これでは節約になっているとはいえず、無駄を生まないためにもスーパーなどの総菜の利用を検討する方もいるかもしれません。 そこで、本記事では自炊をしても食材を余らせてしまう場合において、スーパーの総菜に頼る選択肢について解説します。 ▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
自炊が節約にならないケース
単純に自炊だけしていても、取り組み方次第では節約になっていないケースがあります。一人暮らしの場合は特に、外食や中食の方が自炊よりも安上がりになる場合も少なくありません。 なお、厚生労働省のe-ヘルスネットによると、中食とは総菜やデリバリーなどを利用し、調理・加工されたものを購入して食べる形態の食事を指します。以下に、自炊が節約にならないケースの原因をまとめました。 ●一食単位で食材を購入し、割高になっている ●食材が余り、廃棄している ●旬の時期を考えず、割高な食材を購入している ●時間と手間がかかり過ぎている ●食材だけに注目し過ぎて、調味料のコストを計算していない 食材の買い方ひとつで食費は大きく抑えられますが、裏を返せば節約にならない原因にもなりかねません。 例えば、一食分で使うキャベツの量は4分の1だったとしても、毎回4分の1カットのキャベツを購入するのは割高です。とあるネットスーパーでは、キャベツ4分の1個の価格は税込み約64円でした。 一方でキャベツ1玉分の価格は税込み約214円です。4分の1カットのキャベツを4回購入した場合約256円となり、1玉購入するよりも約42円割高となります。そのため、1玉を購入して保存しながら使用した方が、一食分の食費を抑えられることが分かります。 ただし、食材を購入し過ぎて廃棄してしまっては本末転倒です。食材の廃棄は食費を捨てることと同義だからです。 食材は使い切れずに廃棄してしまう、しかし一食分の食材を購入して自炊するのは割高となれば、むしろ自炊をせずに総菜などを購入した方が食費を抑えられるかもしれません。