「市プレミアム付き商品券」の経済効果、昨年度より増 利用総額は11億1305万5000円【宇部】
宇部市は、今年度の市プレミアム付き商品券の利用実績と、アンケート調査の結果を公表した。発行総額11億2000万円に対し、利用総額は11億1305万5000円。経済波及効果は約5億7034万円と試算し、昨年度より1億7933万円増加した。 新型コロナや原油価格・物価高騰の影響を受けた市内経済の活性化を図るため、プレミアム率40%で販売価格5000円の商品券を16万セット発行した。1セットは、すべての参加店舗で使える共通券3枚と、市内に本社のある参加店舗だけで使える専用券4枚の計7枚。使用期間は昨年7月14日~12月13日で、1030店舗が参加した。 アンケートは市民と参加店舗を対象に実施。受託事業者である宇部商工会議所がまとめた。 市民向けアンケートの期間は昨年9月22日~12月22日で、1万5329件の有効回答があった。自由意見欄をキーワード別に集計すると、58・3%が「良かった」または「定期的に実施してほしい」と回答。購入のリピート率が高いこと、共通券の割合を増やしてほしいと考える市民が多いことなども分かった。 参加店舗向けアンケートの期間は、昨年11月1日~今年1月15日。有効回答は410件だった。再度、商品券事業が実施される場合、約98%が参加したいと答えており、昨年度と同様に高い評価を得た。 プレミアム額に対する経済波及効果(経済波及効率)は1・78倍。普段以外の買い物に使った商品券や追加現金の総額(消費喚起額)は、8億5293万円と試算した。昨年度より2億6963万円増えており、経済波及効果などが上がった要因とした。