「納税の意味考えて」発言で炎上の岸田首相 「納税するつもりない」連発の裏金議員へ“国民の怒り”
3月15日は確定申告の最終日だったーー。 この日予算委員会で岸田首相は 「ぜひ社会を維持していくためにも、引き続き国民の皆さまのご理解とご協力をお願いしなければならない。ぜひ納税の意味についてもお考えいただき、ご協力を心からお願いする」 「企業で考えたらとんでもない!」【裏金脱税】キックバック議員「逮捕が逃れられないこれだけの訳」 と述べた。 当然、納税は国民の義務であり、国民が納税しなければ国家として機能しなくなる。 しかし国民の代表である国会議員が莫大な使途不明金をかかえながらも、素知らぬ顔をして“納税拒否”をし続けている。 自民党の世耕弘成前参院幹事長は、安倍派の政治資金パーティーで世耕氏側が1542万円のキックバックを受けていたにもかかわらず、政治資金収支報告書に不記載だった。14日の参院政治倫理審査会に出席した世耕氏は 「すべて政治活動に使った」 として 「納税するつもりはない」 と主張。 追及した日本維新の会の音喜多駿議員は質疑終了後、 「世耕氏の場合は、政治資金の訂正に不明という項目が残っているのに、用途を全て政治資金と断定して、納税する気がないのは言語道断だ」 として怒りをにじませた。 世耕氏だけではなく同じ安倍派の塩谷立衆院議員も 「私自身はしっかりとそれを政治活動に使用しておりますので、納税するつもりはございません」 と明言し、自民党の森山裕総務会長も 「色んなことをおっしゃる方はおられますけれども、政治資金として皆さん処理しておられますから所得税の関係は発生しない。(納税は)あり得ないことだ」 とはっきり主張している。 「徹底して口裏合わせをしているでしょう。誰かひとりが裏切って納税したら大混乱を引き起こすはずです。 何に使ったか不明としておきながら、一方で“全て政治活動費として使った”と言い切ることがいかに矛盾しているか。国民をバカにしているとしか思えない」(テレビ局政治部記者) 世耕氏は自民党が下野していた’10年1月、当時民主党の幹事長だった小沢一郎氏に“政治とカネ”の問題が発生したとき、当時のツイッターで 「私の事務所は初当選以来、1円単位できちんと記帳しています」 「収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出している」 と投稿し小沢氏を非難していた。しかし今回の裏金問題を追及された政倫審では 「知らない、分からない」 の答弁を繰り返し“特大ブーメンラン”をくらっているのだ。 今年の確定申告では善良な国民から不満が噴出している。国税庁の公式Xには 《裏金問題が解決されていない中、国民に納税しろというのは、あまりにも酷い》 《まず裏金議員の税務調査しろ!言う相手間違えているぞ!》 と怒りの声がズラリと並ぶ。 岸田首相の“納税の意味を考えて”という呼びかけには 《ギャグですか?》 と、もはや呆れの声も多く、ネット上などでは炎上している。 国民には義務としながら、“納税拒否”という国家の根幹を揺るがしかねない行為をする国会議員たち。あまりにも日本人をバカにし過ぎではないだろうか――。
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