<ブギウギ>趣里“スズ子”の背中を押したのは…小雪“トミ”との対話に感動の声「この日を待ってた」
趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。2月5日放送の第87回は、愛助(水上恒司)の母・トミ(小雪)がスズ子(趣里)を訪ねる展開。2人の真心の対話に視聴者からも感動の声が上がり、SNSでは「トミさん」がトレンド入りした。(以下、ネタバレがあります) 【写真】“母”の顔でゆりかごを覗き込む小雪“トミ” ■愛助の死から3カ月、トミ突然の来訪 「ブギウギ」は昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品で、歌手・福来スズ子の波瀾(はらん)万丈の人生の物語。第19週「東京ブギウギ」では、シングルマザーとして娘・愛子を育て始めたスズ子の日々が描かれる。あの名曲「東京ブギウギ」もいよいよ登場する。 第87回では、トミの来訪が描かれた。 愛子の誕生、そして愛助の死から3カ月経ってのトミの来訪。これまで「結婚は認めない」と一点張りだったトミだけに、どんな話をされるのか…とスズ子は身構えぎみ。だが、トミはスズ子を気遣って三鷹の家まで足を運び、坂口(黒田有)たちを「母親いうんはあんたらなんぞよりよっぽど忙しいんや」と一喝し、スズ子に開口一番「つらかったやろ」と配慮の言葉を掛け…と、随所にスズ子に寄り添う意思を感じさせた。 ■「ワテは、間違てたんやろか」 「ワテは、間違(まちご)うてたんやろか」、力を合わせて同じ夢に向かって進む、そういう姿が「ええ夫婦、ええ家族や思うてましたし…それしか知りまへんのや」とぽつりぽつりと口にしたトミ。その言葉に、深い後悔がにじむ。続けて言った「この子(愛子)を引き取らせてもらえまへんやろか」も本心ではあろうが、スズ子がきっぱり「ワテが育てます」と即答すると、「そういうと思いましたわ」と、あっさり受け入れた。 一方スズ子も、頑なにトミを拒むことはしなかった。「もうとっくに大変で…毎日泣いてますわ」「もしもうアカンと思うたら…どうか助けてください」と率直に打ち明けたスズ子に、トミも「当たり前や」と微笑んだ。スズ子から「助けてください」の言葉が出たことで、2人のこれからの新たな関係も想像できる。 愛助の生前はわかり合うことなど不可能に思えた2人が今、同じ“ひとりの母”という立場になって、涙ながら穏やかな会話を交わしている。その姿に、視聴者からも感動の声が上がった。 「トミさんの後悔を癒やしていくような2人の会話がしみじみよかった」「この日を待ってた…。トミさん、月曜から泣かせないでよ…」「トミさんは、スズちゃんに“頼ってええんやで”と言いたくて『引き取らせてほしい』と言ったんじゃないかな」「間違うてたんやろか、と言えるトミさんも立派だし、『助けてください』が言えるスズちゃんもすごい」といった感想が飛び交い、X(旧Twitter)では「トミさん」がトレンドトップ10入りする盛り上がりとなった。 会話の最後には、トミが「また、歌(うと)てくださいね」「ホンマはワテも、あんさんの歌のファンやねん」と打ち明ける場面も。「あくまで歌やで」と釘を刺すのがなんともトミらしい。 歌うことに踏み切れずにいたスズ子が、トミとの対話を経て「ワテ、そろそろ歌わな」と気持ちを変えるまでが描かれた第87回。愛助の死を乗り越え、シングルマザーとなって、いよいよ今週は名曲「東京ブギウギ」の誕生が描かれていく。