【日経平均株価考察】米利下げペース鈍化で、日本株も上値が重い展開か
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日経平均株価は4日ぶりに反発するが上値重い
2024年11月15日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比107円21銭高の3万8642円91銭となりました。外国為替市場で円安・ドル高傾向にあることから、自動車、機械など輸出関連銘柄が買われました。14日には、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が今後の利下げペースについて慎重に判断するという考えを示したことから、日米金利差が当面は縮小しないという見方が広がり、円が売られ、ドルが買われました。東京市場では、ディスコ、レーザーテックなど半導体関連銘柄も買われました。 日経平均は4日ぶりの反発でしたが、3万9000円を超えると利益確定の売りなども出て上値が重い展開が続いています。今週はどのような動きになるでしょうか。15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比305ドル87セント安の4万3444ドル99セントで終えています。パウエル議長が利下げに慎重な見方を示したことが下値圧力となりました。 15日朝に発表された10月の米小売売上高は前月比0.4%増で、市場予想(0.3%増)を上回りました。同日にニューヨーク連銀が同日発表した11月の製造業景況指数も市場予想を大幅に上回りました。経済指標が堅調であることから、米長期金利は一時4.50%と6月上旬以来の高水準を付けました。 トランプ次期米大統領の経済政策に期待する「トランプトレード」によりダウ平均など主要な株価指数が最高値を更新しましたが、それも一巡した印象があります。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は15日、大幅に4日続落しました。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も下落しました。東京市場でもハイテク株が売られる展開が予想されます。 20日には、米半導体大手エヌビディアが2024年8~10月期の決算を発表します。生成AI(人工知能)ブームをけん引しているだけに、市場の先行きを占うものとして注目されています。18日~19日には、20カ国・地域(G20)首脳会議がブラジルのリオデジャネイロで開催されますが、相場には大きな影響はないでしょう。