1月中にやっておくべき家の中の片付けとは? 今年1年を気持ちよくすっきり過ごす方法
2023年以前のモノの「要・不要」を判断する
家の中に、2024年にふさわしくないモノが残っていないか確認しましょう。例えば、缶詰などの長期保存できる食料品で、消費期限が2023年までのモノがまだあるかもしれません。ストックしている食べ物も消費期限をチェックしてみてくださいね。 意外と見落としがちなのが薬。症状が出たときにすぐ使えるように備えている人も多いかと思いますが、服用する薬や塗る薬、湿布薬などにも使用期限が書かれています。いざ使おうとしたときに期限切れということがないように気をつけましょう。 また、新年のこの時期は、年賀状を処分するタイミングがわからないという話をよく耳にします。ハガキの束はけっこうかさばるので、古いものをいつまでも保管しているとそれなりのスペースが必要になってしまいます。人によりますが、年賀状はあまり頻繁に見返して使うことのないものなので、私は過去2年分あれば十分だと思います。今は年賀状以外にも人とつながっていられるツールがたくさんあるので、年賀状としての役割を考えたときに、必要な分だけ残すということも考えてみてくださいね。 ほかにも、2023年の生活を振り返ってみて、不便を感じたことがあれば改善していきましょう。キッチンでいえば、食事の準備が面倒に感じる場合、食器が多すぎるからかもしれません。食器棚にギュウギュウに入っているので使いたいお皿が取れない、見つからない、しまいにくいから出しっぱなし……。そんなお悩みがあれば、自分や家族が使いやすい量まで減らしてみてください。「いつかお客さんが来たときに使う」ととっておいたような高価な食器も、年末年始のパーティーシーズンで使わなかったなら、これからも使う機会がないかも。モノは使ってこそ価値が発揮されるので、思い切って誰かに譲ったり売ったりした方がモノも幸せかもしれません。
今年はどんな風に暮らしたいか家族で話し合う
この1年はどんな年にしたいのか、目標を立てる人も多いことでしょう。1月のうちに、2023年の理想の生活について家族とも話し合うことをおすすめします。 「こんな風に暮らしたいな」という思いが家族で共有できていれば、家の中を整えたり、時間の使い方を変えたり、みんなでゴールに向かって進めます。リビングやキッチンなどの共用スペースについて、今のままで満足しているのか確認するのもいいですね。もしかすると、「リビングでもっとゆっくりしたいからソファを変えたい」「キッチンのコンロ周りの使い勝手がよくないと思う」など、チャンスがないから言えないままだった本音が聞けるかもしれません。 また、子どもは子どもなりの目線で重要な意見を持っていることがあります。「いつも使うハサミが高い場所にあって取りづらい」という話があれば、収納場所を手が届く場所に変えてあげるだけで、自分で出して片づけることができるようになります。 個人的な目標も家族で共有しておくと、協力してくれたり応援してくれたりするので、やる気もアップしますよ。2024年を充実した1年にするために、スタートの1月のうちに身の回りを整えておきましょう。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。