保育所申請を電子化 保護者の負担軽減 茨城・取手市
茨城県取手市は、市内の保育所や認定こども園の入所申請を来年度入園分から、完全オンラインに移行する。来庁の必要がなくなり24時間申請も可能なため、育児の空いた時間に入力でき、保護者の負担軽減になる。申請時に「保育の必要性」の点数化を確認できる機能も備えた。来年4月入所の受け付けが始まる20日から運用する。 現行の入所申請の手続きは、保護者が6、7枚の書類に記入して市役所に来庁し、直接提出する必要がある。不備があった場合、市と電話でやりとりしたり、再び来庁したりしする手間がかかる。 来年4月の入所申請が開始する20日からは、スマートフォンなどで専用システムに入力するオンライン方式に完全移行する。保護者が複数の書類に何度も書く必要がなく、作業時間の削減も期待される。 就労証明書などの必要書類もスマホで写真に撮り、システムに添付できる。内容の不備や通知など市からの連絡はメールで届く。 併せてシステムには、保護者の就労や病気といった「保育の必要性」の点数化も自動表示される。保護者は入力時に申請内容に基づく点数を把握できる。自治体は点数の高い順に入所者の優先順位を決めるため、保護者にとって自分の点数への関心は高い。 市子育て支援課は「子どもを連れて窓口にお越しになる方が大半だったが、オンライン化で、子どもが寝静まった後など、空いた時間に申請が可能になる。保護者の納得感と業務効率化を図りたい」と話す。
茨城新聞社