ミランに足りないインテルの強さの秘訣とは?伊解説陣が分析!モウリーニョの思惑通りのビッグマッチにも見解…OBフェラーラ氏はナポリFWの一発退場に | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】シモーネ・インザーギ率いる首位インテルやステファノ・ピオリ監督が率いる3位ミランなどについて、元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏ら『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】モウリーニョの思惑通りと伊解説陣が評したローマ×ナポリ|ハイライト
ミランの負傷者続出はピオリの責任?
ステファノ・ピオリ指揮下で5年目のシーズンを送るミランは今夏、スクデット奪還を目指して大型補強を敢行。しかし相次ぐ負傷者に悩まされるなど厳しい台所事情もあり、首位を独走するインテルや2位ユヴェントスに後れを取る。 そんな中、セリエAの第17節では、OBのフィリッポ・インザーギ率いるサレルニターナと敵地で対戦。最下位のチームを相手に一時はリードを奪われるなど手を焼き、90分にようやく2-2のドローに持ち込んだ。 サレルノでは、守備の要であるフィカヨ・トモリも負傷交代し、今シーズンに入り30件目のフィジカルトラブル発生でますます厳しい状況に陥ったミラン。チームは、このままピオリの下で前進を続けるべきなのか。『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演した解説陣が議論を交わした。 ミラン経営陣は、負傷者が続出する責任は、ピオリやスタッフの指導法にあると考えているとみられ、サレルニターナ戦後に解任の可能性が報じられた。指揮官は当面、続投する見込みではあるが、『Tuttosport』などは来夏の指揮官交代が濃厚であるとして、後任にチアゴ・モッタやヴィンチェンツォ・イタリアーノ、フランチェスコ・ファリオーリらを候補に挙げた。そんな中、ステファノ・ボルギ記者が自身の見解を示した。 「このタイミングでこのニュースが流れるとは、全く考えていなかった。なぜなら代役の元で、どこまで改善できるのかも検討するべきだからだ。現時点では、これ以上のものを作り出すのは難しい。ただ、ミランはリードしていた前半、試合を決定づけるまでは行かなくても、方向づける必要はあった」 「サレルニターナがあきらめずに食らいついていたのは素晴らしかったが、それはミランが許したことだ。また私が受けた印象として、ミランの選手たちからはリーダーシップが感じられなかった。チームは気持ちの面で、もっとインテンシティを高めるべきだった」 元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏は、ミラン経営陣の姿勢に疑問符を感じている。 「私の経験上、解任の噂話が流れてしまえば、ミランのようなビッグクラブなら、指揮官を交代させるしかないように思う。インテルでは、シモーネ・インザーギが昨シーズンに最悪の時を過ごしていた時、経営陣が“監督は彼だ”という方針を示していた」 「これは私の考えだが、解任を検討しているという話が出れば、監督を交代させるしかない。こうした場面に遭遇すると、監督の力は弱まるうえ、選手たちにとっての言い訳も生まれてしまう。もし監督を信頼しているのならば、もしくは、代役候補がいないのであれば、介入するべき点に介入しつつ、監督を強く、強く信じるべきなんだ」 一方、現役時代にユヴェントスやナポリなどでプレーしたチーロ・フェラーラ氏は、途中出場から今シーズン3点目となる同点弾をマークしたルカ・ヨヴィッチに見解を示した。 「シーズン序盤は懐疑的だった。間違いなければ、彼は流れから3点決めていて、ミランの問題をいくつか取り除くことに貢献してきた。だが、ミランのレギュラーとして彼を見るのは、正直、難しいように感じている」
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