テレ東退社から3年半…引く手あまたな佐久間宣行Pの仕事術 大切にするのは“人”「天才でなければ痛い目を見る」
持論は「仕事は人間でできている」
持論は「仕事は人間でできている」というものだ。つまり、人間関係を大切にしなければ、仕事はなくなってしまうという考えだ。 「よほどの天才でなければ、痛い目を見ると思います。仕事は人間の集積です。すべての仕事には必ず人間が関わっています。それを意識しないといけません。だから、謙虚であり、親切であるべきです。そして、自分のやり方だけで突き進むのも違うと思っています。仕事相手は毎回異なるので、その都度仮説を立てて修正していかないと、思わぬ穴が空くこともあります」 佐久間さんは現在、テレビ東京の番組『ゴッドタン』『あちこちオードリー』を中心にしながら、ラジオパーソナリティー、Netflixでの配信番組、自身のYouTubeチャンネルなど、多岐にわたる仕事をこなしている。これらの仕事をどのように管理しているのか。 「できるだけ整理して、それぞれの課題と目標を常に修正できる時間を取っています。壁にホワイトボードを設置し、仕事の一覧と進捗状況、課題を書き出して、それを少しずつ修正しながら進めています。今、表に出ているのは10個以上のプロジェクトですが、他にも裏で準備しているものがあります。プロジェクトの数は多くてもすべてが順風満帆ではないため、気持ちの切り替えができるというのが意外に良い点ですね」 佐久間さんは忙しい日々の中でも、人間関係を大切にし、柔軟に仕事に取り組んでいる。彼の新刊は、世代を超えたビジネスパーソンの悩みを解決するための一冊として、多くの読者に新たな気づきを与えるだろう。 ■佐久間宣行(さくま・のぶゆき)1975年11月23日、福島県いわき市生まれ。テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティー。『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『トークサバイバー』などのテレビ番組、配信作品を手がける。元テレビ東京社員。2019年4月からラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』のパーソナリティーを担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」は登録者数224万人を突破(24年9月現在)。著書に『佐久間宣行のずるい仕事術』(ダイヤモンド社)などがある。
平辻哲也