【府中牝馬S】実績よりも勢いが大事 前走重賞2着と勢いに乗るコスタボニータに注目
血統解説:コスタボニータ
・コスタボニータ 日本での牝祖は母レディイン。同馬は競走馬としても実績を残しているが、重賞制覇には至らなかった。ただ繁殖としては非常に優秀。本馬の他に阪神牝馬SやクイーンC2着のイチオクノホシ(父ゼンノロブロイ)を輩出した。また同馬は今年のフェアリーS勝ち馬イフェイオン(父エピファネイア)を出しており、牝系として勢いが出てきている。 フランスのファミリーらしく一気にギアを上げ、切れるというよりはジワジワと脚を使うのが本馬の特徴。牝馬であれば芝のマイル~2000mくらいを主戦場とするタイプが多い。 本馬の父はイスラボニータ。5代アウトの配合もイスラボニータと母のタイプが似ており、粘り強さとジワジワとした脚が本馬の特徴だ。 前走は2000mだったが、福島牝馬S勝ちや初音S勝ちの実績からも分かる通り、ベストは1800m。今回好走すれば次走エリザベス女王杯の可能性もあるが、レースレベルを度外視しても今回の方が条件は良い。買うとしたら今回だ。
Cアナライズはコスタボニータを推奨
今回のCアナライズではコスタボニータを推奨する。今年の上位人気想定馬には実績のあるタイプが多いが、勢いなら本馬が一歩リードだ。 ブレイディヴェーグは前走が去年のエリザベス女王杯勝ち。こちらは好走データに該当して実力も十分だが、今回は約1年ぶりのレースで軸としての信頼度は下がる。 実績のある馬に隠れてそこまで人気しないであろうコスタボニータは好走データ、前走内容、血統面から見ても買い要素があり、狙いたい一頭だ。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ