“いじり”とも捉えられそうな動きさえもポジティブに楽しむ松平健

『新・暴れん坊将軍』©︎テレビ朝日

　2004年にリリースされた「マツケンサンバII」が令和に入ってから再びブームとなった際、そのブームをファンと共に楽しんでいたのは松平自身だったようにも思える。実際、先述した「暴れん坊将軍 POP UP SHOP」よりも2年前には、「マツケンサンバ POP UP SHOP」も開催。ここでは、同楽曲の煌びやかな世界が演出されたほか、松平が実際に着用していた衣装の展示なども。入場枠を勝ち取るのは、至難の業だったと記憶している。 　このように、これまでにはなかった施策、ある意味“いじり”とも捉えられそうな動きさえも、ポジティブに楽しむのが松平の良さ。その寛容性も相まって、1つの楽曲が多様なコンテンツとして広がっていくことを成功させたのではないかと考える。 　そんなブームの中で放送される17年ぶりの新作『新・暴れん坊将軍』。そのキャストを見てみると、上様の息子・徳川家重役として西畑大吾（なにわ男子）や、将軍の座を狙う、尾張藩第七代藩主・徳川宗春役としてGACKTの名も。若者、そしてSNSで人気のある俳優たちが投入されることによって、若年層の視聴率が上がるのではないかと期待されている。果たして、放送当日どんな盛り上がりを見せるのか、今から楽しみだ。