都市型ライフスタイルを提案、THE SHOPがタカシマヤにオープン/愛知
8月27日、複合型セレクトショップ「THE SHOP」が期間限定で、ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅)4階レディースフロアにオープンした。THE SHOPは、雑貨やカフェ、服飾など異なる要素を専門とするショップが集まり、それぞれ日々の暮らしを彩るアイテムを展開。 大きな特徴として、商品単体を売り込むのではなく、生活そのものをプロデュースする“都市型ライフスタイル”の提案をコンセプトに掲げている。過去、ラシック(名古屋・栄)と、今年5月に大浜海浜緑地で開催された野外イベント「森、道、市場」に出店。名古屋から始まる、“新しい形の店舗”として着々と認知度を高めている。 ■百貨店とオンリーワンショップの挑戦が重なり合う THE SHOPを手掛けるのは、ディレクターの五十嵐光一さん。有名アパレルブランド、名古屋のデザイン事務所の勤務を経て、THE SHOPの総合ディレクションにあたる。協同するショップのオーナーは、五十嵐さんを含め全員が30代。各々が現段階から、新たなステップアップを試みるショップとしてTHE SHOPを始めた。 「どのオーナーも、持ち味を最大限に生かせる独自の発信力を持った人たち。THE SHOPをきっかけに、私たちが提案するライフスタイルを広めていきたいです」と五十嵐さん。雑貨店「THINK TWICE」からはデットストックの器が、カフェ「re:Li」からは自家製の焼菓子が、ギャラリー「C7C」からはZINE/洋書が、工房「スタジオラコーズ」からはオリジナルの革製品が、豊かな生活をテーマにグッズの制作・販売を行う「HAND」からは手作りのグラノーラが、キャンドルショップ「sheep」からはソイキャンドルなど、普段はそれぞれの店でしか買えない商品が、THE SHOPで手に入る。
ラシック、「森、道、市場」での経験を踏まえ、今回のタカシマヤへの出店を五十嵐さんは“挑戦”だと位置付け。新規出店場所は、客層・客質が多様化する「名古屋駅」であり、レディースフロアという限られたターゲットを専門とする。そのため、栄エリアで営業するショップの参加が多く、メンズライクな商品展開を得意としていたTHE SHOPにとっては、今までとは異なる工夫が必要となる条件となった。 一方、タカシマヤにとってもTHE SHOPにかける期待は大きい。同フロア売場グループマネージャーの畑添さんは、モノ単品で訴求する独立型のショップばかりではなく、ライフスタイルを総合的に扱う店舗をテナントに加える必要性を感じていた。そんな中、出会ったのが、「森、道、市場」に出店していたTHE SHOP。畑添さんは、新しい形の店舗スタイルに可能性を見出し、「普段のタカシマヤには無いものを展開して欲しい」と、タカシマヤへの出店を依頼した。