「AI声優」に仕事が奪われる? 声優26人が声明 ばいきんまん役・中尾隆聖「私の声が勝手に売られていた」法規制なく風潮に申し立て
声優が声を上げた。アニメ「それいけ!アンパンマン」のばいきんまん役などを務める声優の中尾隆聖や山寺宏一ら26人の声優が今週、AI音声に危機感を表明した。中尾は「私の声が勝手に売られていたんです、驚きました」と訴える。ウェブメディア記者が解説する。 【写真】中国で人気の生成AI「豊満美女」 雑なCGも熱烈なファン多く… 「昨年あたりから、本人の声をほぼ再現できるAIボイスチェンジャー技術が広がり、著名人の声を学習させれば、その人の声で歌ったりせりふを言ったりできるようになりました。中尾さんたちはそんな風潮に申し立てを行ったのです」 AI声優がまかり通れば、それこそおまんまの食い上げになるし、声優という職種さえ絶滅に追いやられる。 「NHKやネットTVではすでにAIアナウンサーがニュースを読んでいます。飲料メーカーやアパレル大手は、スケジュール調整の必要がないという理由でAIタレントを起用しています。AI時代に即した法規制がない限り、この流れは止められない。声優だけでなく、芸能界共通の課題として取り組まないと手遅れになりますよ」(前出・ウェブメディア記者) ロボット警備員がテレビ局の廊下を歩き回る時代だ。声優やタレントがAIに取って代わられることに、もっと危機意識を持たないといけない。