「包丁を持った人がいるみたいなんで、かくまってください」“こども110番の家”4年で約1800軒減少
テレビ愛知
新学期が始まり、子どもたちが登下校する姿を見かけるようになりました。登下校中の子どもたちが身の危険を感じたとき、警察署以外でも頼れる場所が「こども110番の家」です。 名古屋市中川区にあるモスバーガー太平通店。「こども110番の家」となっているこの店では2023年12月、不審者に不安を感じて駆け込んできた小学生2人を保護しました。 モスバーガー太平通店 宮畑恵美さん: 「近所で包丁を持った人がいるみたいなんで、かくまってくださいと。すごく怖がっていたので“大丈夫だからここで待っていて”と声かけた」 対応した店員の宮畑恵美さんは子どもたちの話を聞いて、店内で保護。外の様子を確認して、自宅まで送り届けました。 モスバーガー太平通店 宮畑さん: 「困ったときに入ってもらえれば、すぐに対応できるので、こども110番の家をぜひ利用してほしい」 こうした、いざというときに頼れる「こども110番の家」は、愛知県内におよそ1万6600軒あります。 愛知県警 生活安全特別捜査課 河村巧課長補佐: 「通学路には“こども110番の家”があるので、保護者は子どもと通学路を歩く際に“こども110番の家がここにある”と点検しながら歩いてもらえると、いざというときに役に立つと思う」
こども110番の家は以下のような役割をもっています。 ●犯罪等の被害に遭い、または遭いそうになって救助を求めてきたこども等の保護 ●事件、事故の発生を認知したときの110番通報、学校、家庭への連絡 ●日常生活の中で、子どもたちが被害に遭いそうな危険な箇所等を発見した場合の連絡 警察署に申請して“110番の家”のプレートを自宅や店舗などに掲げて活動します。ただ、近年は減少傾向で県内では2019年は約1万8400軒の登録がありましたが、2023年は1万6600軒。4年前と比べて約1800軒減っています。
愛知のニュース